日常会話でも頻繁に使わている「急がば回れ」のような一見矛盾した表現をオクシモロン(対義結合)と言います。難しい言葉だと「撞着語法」と言うようです。(撞着:つじつまが合わない事)普段、あまり意識はしていませんが、このオクシモロンはたいへん多くあり、実際によく使っています。それぞれの言葉を少し考えるとたいへん面白いのです。「急がば回れ」のように昔から慣用句になっているものは納得できるのですが、「なんやそれ!」と突っ込まずにはいられない言葉もたくさんあります。東進の林修先生も以前に、あるテレビ番組でこのオクシモロンの面白さを語ってましたが、その時林先生が一番面白いと言ったのが、「ジャイアントコーンミニ」でした。もう、これこそ、「どっちやねん!」という突っ込みがあらゆる方向からやって来るでしょうね。
普段よく使うオクシモロンをいくつか挙げてみます
・公然の秘密
・負けるが勝ち
・うれしい悲鳴
・永遠の一瞬
・終わりの始まり
・近くて遠い
・損して得取れ
・ありがた迷惑
・ただより高いものはない
・本当の嘘
・生ける屍
探していると、まだまだ出てくるのですが、先ほど書いた「ジャイアントコーンミニ」をリスペクトしたような凄いオクシモロンを見つけました。
言葉自身の響きといい矛盾度合いといい、豪快でお見事です。
そして、最近、私が最も笑ったのは「小物界の大物」という言葉です。誰の言葉かは忘れたのですが、ある政治家を揶揄した言葉だったと思うのですが、皮肉たっぷりですね。お見事です。
ちなみに、オクシモロンは「oxymoron」と書き英語なのです。
進学塾teTsu/奈良市富雄/とりみ通り