先日の期末対策のとき、中2のある生徒と次のようなやり取りをした。
私:「〇〇君、あの問題やったか?」
生徒:「はい」
私:(数秒間、彼をじっと見つめて)「それだけ?」
生徒:(無言でうなずいた)
私:「他に言うことないか?」
生徒:「ありません」
私:「あのなあ…」
期末テスト対策の最中だから、先生としては、その問題を解いたのであれば、「できたのか、できなかたのか…」「難しかったのか、簡単だったのか…」そうういことに最も関心がある。私がそういう回答を求めているとに気づかせようとして粘ったのだが、全くわかってもらえず変化なかった。仕方がないので、別室へ連れて行きこの状況の解説をして、どういう会話が理想だったのか、そしてどう返答するべきだったかを伝えた。更には、コミュニケーションとは何か、コミュニケーションの取り方を説明してやった。
例えば、「暑いですね」にはどんな意味が込められているかといったレベルのことである。「暑い」ということだけを口にすることはあるけれど、挨拶のような場合もあれば、話しかけるきっかけの場合もある、また涼しくして欲しいというメッセージでもあり、状況によって異なるものである。文脈やその場を読むことで「暑いですね」にどう返答し、どう行動するのかは決まる。こういったことは中学生にとっては相当厳しいのはわかるけど、できる生徒もいるのだ。できる生徒がいるということは他の生徒にも求めたい。将来のことを考えるとこの力は不可欠だからね。もちろん、この力は学力にも影響を与えることになる。
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