TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

小学生の頃はできたのに…

 小学生の頃はできたのにどうしたのだろうか…。小学生の時は全然心配しなかったのに…どうして。と思われる保護者の方はこれからどんどん現れると思います。中間・期末とテストが行われるたびに点数を見ては驚き、そして戸惑います。

 

 問題はどこにあるのでしょうか?やはり、子供が小学生の時に問題はあるのですよ。

次の3点が挙げられると思います。

 ①保護者の認識の甘さ

 ②通知表の曖昧さ

 ③学校側の説明不足

 ④先生の認識の甘さ

 

 ①小学生時代、普段の授業で行われるテストの点数が80点~90点あることで安心していた保護者の方が多いのではないでしょうか。確かに100点満点のテストで80~90点をとれば高得点ですよね。普通は安心してもおかしくはありません。しかし、テストの内容はどうでしょうか。非常に基本的なもので実力テストとは程遠い内容です。小テストを大判にしたようなレベルですから、80~90点取れて当たり前なのですよ。実は安心して良い点数ではないのです。90点ならまだしも80点なら悪いと思うべきでしょうね。本当にできる生徒は毎回ほぼ100点です。たまに、95点を取るという感じだと思います。これが60点~70点程度であれば逆に危機感を持つのですが、80点くらいですと、なんとっも言えないのでよ。どちらかと言えば「よい」と思ってしまうでしょうね。将来トップ校に入れたいのに80~90点で留まっていれば相当苦労するでしょう。

 

②小学校の通知表は3段階評価ですです。ご存知、「よくできました・できました・がんばりましょう」の3段階で、随分と昔からほぼ同じですよね。多くの場合、左(よくできました)真ん中(できました)の評価がほぼ同じくらいの数で並ぶと思います。毎回ほぼ100点を取れる生徒は左側にきれいに並んでいることでしょう。さすがに右端の「がんばりましょう」が付くと心配ですが、真ん中の評価は「できました」と書いているので、保護者も「まいっか」となっているかもしれません。あるいは「普通でいいよ」と思っている保護者もおられるでしょうね。しかし、この「よくできました」の基準はどうなのでしょうか、学校や先生によっても差があるようですが、調べてみるとだいたい次のような基準があるようです。

 90点以上:よくできました

 60点以上:できました

 60点未満:努力しましょう

 

 なんと、60点あれば「できました」の評価なのですよ。60点というのは一問4点として10問も間違えることができるのですよ。10問ですよ。テストが10回あれば、100問になりますからね。こんな状況で「できました」の評価を与えていいのでしょうか…。言うまでもなくダメでしょう。ここに一番の問題があると思います。なんてどんぶりなんでしょうか…もう少し、細かく評価するべきでしょう。せめて、中学校と同じく5段階で評価して欲しいものです。

 

 ③学校側は成績の付け方や評価の見方を説明しないといけません。また、その都度、学習している内容がどれほど大切なのかも伝えないといけないのですが、どれほど、それができているでしょうか。きっちりとできていれば、「できました」の評価で安心する保護者は大幅に減るでしょう。

 

 ④最後はやはり先生ですよね。言うまでもなく先生の責任は極めて大きいのです。初等教育ですから、本当に根本となりますから、きっちりと理解させ定着させないとダメですよ。決められた学校制度の中で限界はあるのはわかります。しかし、生徒の勉強と一緒でやった気で終わっていたらダメなのです。60点だった生徒にはきっちりと指導をしないといけません。たとえ、親が拒もうともですよ。

 

 ということですから、今年から中学生になったお子様をお持ちの方で上記に内容に心当たりがある、あるいは共感された方は早急に塾へ通う方がいいですよ。お子様が現在小学生の場合は、しっかりと様子をご覧になった上で塾通いを検討される方がいいでしょう。『とりあえず、近くの「プリント学習教室」にでも通わせようか…』というのはダメですよ。プリント学習教室が適している生徒は問題ないのですが、そうでもない生徒は結構いますからね。あと、「中1の間は塾なしでやらせます」と主張されるご家庭も多いですが、手遅れになるケースが多いですから、なるべく早めに塾へ通う方がいいでしょう。いろんなケースがありますが、塾へ通うのが遅くなればなるほど、しんどさや負担は大きくなるのです。塾はまずいことになる前に通うものなのです。

 

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