TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「Let It Be」は教養の一部

 先日、高校生に使役動詞を教えていたときに、ビートルズの代表曲の「Let It Be」を知っているかどうかを尋ねたのですが、反応はいま一つで、「聞いたことあるような、なような…」「たぶん聞いたらわかるかもしれない...」という様子でした。それならば、聞かせればいいと思い、聞かせてみたのですが、残念ながら反応は変わらずでした。必ず、どこかで聞いているはずなのですがね。

 別に洋楽に興味がなくても、この「Let  It Be」やカーペンターズの 「Yesterday Once More」 というような曲は知っておいて欲しいなと思いますね。これらの曲は、美しいメロディも当然魅力的なのですが、歌詞もなかなか素晴らしいですからね。単なる昔に流行った流行歌ではなく世代を超える、いわゆるスタンダードナンバーだと思うのです。また、どちらも英語学習の教材としても秀逸なのですよ。スローな曲なので比較的聞き取りやすく、語彙は平易ですし、中学・高校で学習する文法内容がきっちりと入っていますので、自ら和訳してみるといった楽しみ方もあるわけですよ。実際、「Let It Be」の「let」は使役動詞(~させる)ですから、恐らく、かなり多くの英語の先生が使役動詞「let」を教えるときは「Let It Be」を持ち出すでしょうね。というか、持ち出さない方がおかしいと思いますけどね。さらに、できる先生ならこの「Let It Be」を生徒に訳させてみるでしょうね。本当に、いろいろな解釈がありますからね、「Let It Be」 の部分だけでも訳し方をめぐって楽しめるのですよ。本当に味わい深く楽しめる名曲なのです。ちなみに、「Let It Be」の訳ですが、調べてみるとたくさん出てくるのですよ。「ありのままでいい」「なすがままに」「そのままにしておきなさい」「あるがままにしなさい」「素直に生きればいい」「身をゆだねなさい」という具合です。感じ方はそれぞれですが、私は「ありのままでいい」という訳し方がしっくりくるのです。

 日本の文部省唱歌もそうですが、こういったレベルの洋楽も教養の一部だと思うのですよ。優れた映画や小説と同じく世代を超えて愛され、また学びも多いものです。当然、それらに触れることで、大きな影響を与えてくれるのですからね。単に好きというだけでなく、世代を超えた多くの人と共有したいものですよね。

 

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