TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

公立高校へ通うには覚悟が要る

スタートから大きな差がついている

 間もなく入学式ですね。公立高校は4月10日ですね。私立はもっと早いところが多いですよ。4月2日~6日までに入学式があり、4月10日には授業が本格的に始まっているのです。学校によっては公立高校よりも1週間も早く始まっているのですよ。この時点で既に差がついているのです。だから、公立は気楽でいいと思うのか、それとも危機感を覚えるのかは人によって異なりますが、大学進学を考えているのなら、この公立と私立の差に危機感を感じて欲しいのです。差はこれだけではないですよ。普段も一日の授業時間数が違います。私立の進学コースなら8時間授業や9時間授業も当たり前なのです。その後、補習があったり再テストがあったりする学校もあります。朝は朝で「0時間目」がある学校さえあるのです。公立高校の生徒はだらだら寝ている間に、また楽しく部活動に打ち込み青春を謳歌している間に、必死で勉強しているのです。普段でこれですから、夏休みはもっと大きな差が付きます。想像できますよね。これが3年間なのですから、どっちの方が学力がつくか、どっちが大学に近いかは言うまでもないことなのですよ。

 

厳しさを増す大学入試

 いろいろなところで話題になっていますが、私立大学は補助金の問題があり、合格者数を大幅に減らすという事態になっていますので、大学入試はこの2年間は驚く程難しくなっているのですよ。関関同立だけでなく産近甲龍レベルでも今までとは全く違う厳しがあり、学部によってはそれまで2倍程度だった倍率が5倍~10倍に跳ね上がった例もあるようです。ということは公立高校に通って高1~高3の一学期まで部活ばかりで夏休みから必死で頑張って成功を勝ち取るといったことはもはや不可能に近いのです。「夏から頑張る=浪人」と言っても言い過ぎではないですよ。ちょっと自信があるからと言って油断していると確実に失敗するでしょう。

 ですから、公立高校に通うのなら高1からしっかりと勉強しておかないといけません。塾や予備校に通ことが許されるなら、絶対に通った方がいいですし、それが叶わないのならスタディサプリなど格安で勉強できるものを駆使し、コツコツと備えておかないといけません。今の時代、ネットを上手く使えばなかなかいいレベルの勉強をすることもできるのです。高校入試とは違って大学入試は参考書などの教材はおどろく程充実しています。有名な予備校に通えなくても、その予備校の先生の読めば授業を受けるのとそれほど変わりませんよ。あとはどのようにしてそれを達成するかを考えればいいのです。自分にはそんなやり方は無理だと思う人もいるでしょうが、それができないのなら大学進学はあきらめるべきですね。大学の勉強は高校の比ではないレベルの高さですからね。高校の勉強くらいはある程度は自分でできないようでは大学に入ってもついていけなくなり、数カ月で辞めるようなことになります。

 ですから、公立高校へ行って大学進学を目指すのであれば、こういった勉強をしていく覚悟が必要なわけですよ。もちろん、高校入試の段階でそこまで考えておかないといけません。親もそれを深く理解しておかないといけません。

 

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