TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

今この瞬間だけなのか…

 例えば、「先生、明日の自習室何時に開きますか?」と尋ねられることは多いですが、先生の立場としては、生徒の「やる気」を感じる言葉ですから、基本的にはたいへんうれしいわけですよ。それを聞くと「よし、その気になったか」「次のテストは本気のようだな」などと思うわけです。しかし、せっかく尋ねたのに、その翌日、自習室に来ない生徒がいるのですよ。もちろん、頻繁にあることではないのですが、こういうのはがっかりなんですよね。自習であっても塾に来るのであれば、指導するチャンスがあるわけですから、時間があれば、何か指導してやろうと思うわけですよ。ですから、ショックが二重なんですよ。もちろん、成績の良い生徒はこんなことはしません。偏差値50に満たない成績の生徒がこういうことをやってしまうのです。(もちろん一部の生徒ですよ)この思わせぶりな態度は一体なんなのでしょうね。たぶん、これは学校や家庭でもあるのですよ。お母さんを喜ばせるようなことを言って、何もしないパターンですよ。一度や二度のことではないでしょうから、お母さんも慣れてしまって「また、言ってるわ」と思って流していることでしょう。でも、これは放置してはいけませんよ。自分のいい加減さや適当さを宣伝しているということですからね。大問題なのですよ。だれも信頼してくれなくなりますし、下手すると友達関係でさえ崩れる危険性がありますからね。本当に笑っていられないのですよ。

 でも、なぜ、こんな人の心をもてあそぶようなことを軽く言ってしまうのでしょうか…。たいへん複雑な心理的背景もあり得るのですが、言えることは、後のことを一切考えていないということですね。思わせぶりな態度をとってがっかりさせることで、「相手が落胆する」あるいは「自分の評価が下がる」というところまで想像できないのですよね。また、その先までを考えようともしていないのです。その瞬間のことしか認識していないのですよ。「その瞬間さえよければいい」ということですから、残念ながら勝利を手に入れることができる性格ではないということなのです。本当にこの性格が勉強に影響を与えているのがよくわかります。この根本的な部分をきっちりと変えることができれば大幅に伸びるのはわかっているんですが、なかなか手ごわいのですよ。

 しかし、一瞬でも先生や親にいい顔をしたい、先生や親に喜んで欲しい、そういう思いがあるということですから、捨てたものではないのです。上手くやれば報われるはずなんですよ。粘り強くいきたいものです。

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進学塾TETSU/奈良市富雄/鳥見町/とりみ通り

 

まもなく冬期講習ですね。

詳細については来週にはHPに上げます。