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塾業界や教育業界の問題に迫ります。

goodには最低4つくらいの訳語を

 先日の中1の英語の授業ではgoodを教えました。「え、今頃goodですか?エライ遅いですね?」と思われる人がいるかもしれませんが、遅い早いの問題ではありません。goodが「良い」という意味であることは誰もが分かっています。ほとんど日本語になっているといっても言い過ぎではないくらいですからね。いちいち教える必要もないくらいです。しかし、一度goodを辞書で調べてみてください。それはもうたいへん多くの意味が出てきますよ。「良い、申し分ない、上等な、適した、望ましい、役立つ、立派な、親切な、行儀のよい、楽しい、愉快な、効く、新鮮な、味の良い、元気な、健康な、巧みな、熟達した、信頼できる、十分な…」他にもありますが、これほどあるわけですよ。もちろん、全て良い意味ですよね。プラスイメージの意味ばかりです。これだけあるのですから、文や文脈で適した意味を与えないといけないわけですよ。全部「良い」で済ませると(通じますけどね)言葉として不自然なのですよね。ですから、私はこの時期にgoodの意味をちゃんと教えて自然な日本語が作れるようにしておくのですよ。と言っても、中学レベルですからそれほどいろいろ出るわけではありません。高校入試では次のようなものが主流です。

 

①He is a good singer.                  良い歌手⇒上手な歌手  

②The cake was very good.          ケーキが良い⇒おいしい

③I had a good time at the party. 良い時間⇒楽しい時間

④He took good care of the dog. 良い世話⇒十分な世話

 

 中学生ならこれくらいがきっちりできると十分です。美しい自然な日本語になります。こういうことはきっちりと教えてやらないと無理なのですよ。学力がたかくても全部「良い」訳してしまう生徒がいるのですよ。これはかわいそうです。ちゃんと教えてあげないと。トップ校を目指す生徒が「良い」しか知らないなんて本当に恐ろしいですよ。 

 ここでの学びは単語は一語一義ではないということを知ることが大きいですよね。これが分かっていると不自然さを感じたら辞書を引きますからね。そして、言葉の感覚がどんどん研ぎ澄まされてくるようになります。「良い歌手」では不自然であることに中1で気づけるということは大変意義のあることです。しかし、一度授業をしたくらいでできるようになるほど簡単なことではありません。結構、時間はかかるのですよ。このあたりをご理解いただいた上でご家庭でもご指導いただけるとたいへん助かります。

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