TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

尺度

昨日の小学生の授業で「雨ニモマケズ」を扱った。

何度も音読し、内容を確認していると。ある生徒が「1日4合の玄米は多いと思う」と言い出した。私も言われてみると、「なるほど多いかもしれないな」と一瞬思ったが、成人男性であること、時代背景を考えればおかしくないと説明した。

 

きっと、この指摘をした生徒の基準は自分の(または自分の家の)食生活なのだろう。確固たる判断基準があっての発言である。これは大人の感覚である。自分の基準で世の中を見ながら判断し、自分の考えを修正したり、自分の基準を世の中に合わせていく。たいへん重要な力だと思う。

 

何かを判断したり考える時には基準となる尺度が必要だ。その尺度となるものをどれだけたくさん持っているか、またその尺度を使って考える癖があるかどうかが重要だと思う。それが学力を構築するうえで力を発揮するし、最終的には生きる力となるのだろう。