TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「習っていない漢字を使ってはいけない」に思うこと

 習っていない漢字を使うと、先生から指導されるとう話をよく聞きます。習っていない漢字は使っちゃダメというのが、今の小学校教育の基本になっているようです。自分の名前でもダメらしく、習っていない漢字はひらかなで書くように指導されるのです。「なんで?」と思いますよね。どうして、自分の名前なのに漢字で書いちゃいけないの?誰もが思うでしょう。もちろん、生徒もショックでしすよ。習っていない漢字を頑張って書いたのにダメと言われるんですからね。下手したら叱られるかもしれない…。せっかく練習して覚えたのに褒めてももらえない…どういうことでしょうか?不思議ですよね。一応、理由はあるようです。

 

 習っていない漢字を使ってはいけない理由として挙げられるのは次の点です。

①他の生徒が読めない

②勝手に勉強すると筆順などの間違って覚える恐れがある

さて、こんな理由に正統性はあるのでしょうか?おかしいですよね?

でも、実際こんな理由が堂々と説明されているようです。

 

①他の生徒が読めない

 生徒がノートなどを配るときにがあるようですね。でも。ふり仮名をつければ一発解決です。なんの問題もないですよね。習ってなくても読める。あっさり解決です。

 

②筆順など間違えて覚えるかもしれない

 別にいいじゃないですか。いずれ授業で習うのでですから、その時に直せばいいのです。たしかに、最初に覚えたことは修正しにくいところはあります。でもそれもいいじゃないですか?勉強なんてそんなもんです。きっちり習っていても勘違いも間違いもあるじゃないですか。実際、中学生でも、左と右の筆順の違いを認識できていないのです。教えているはずなのに全然定着していない現状があるのです。気が付いたときに訂正してなんの問題もないのです。

 

 

では、どうして習っていない漢字を頑なに書かせないのしょうか?

学校は何かを恐れているのでしょうか…。先取学習をされてしまうと、都合の悪いことがあるのでしょうか…。だから、あんな指導がまかり通るのです。いったい何を恐れているのか?

 想像できるのは、たぶん、クレームでしょうね。モンスターペアレントからのクレームを恐れているんでしょう。実際に読めなかった生徒の親がクレームを言ってくる可能性はゼロではありません。事前に厄介ごとを封じておきたいのかもしれません。ほかに考えられるのが、習っていない漢字を書ける生徒が書けない生徒をバカにするということでしょうか…もしバカにしたのであれば漢字が問題ではなく、教育に別のところに間違いがあるのでしょう。それを漢字の先取に責任転嫁するのはおかしな話です。

 

 

 なんかがっかりですよね。漢字は日本語を深く理解するうえで大変重要な文字。深く理解すれれば読解にも力を発揮しますし、どの教科にも影響がでる素晴らしい物です。短い学校の授業の中できっちりとマスターし深く理解をすることはなかなか困難なのです。やはりそれなりの家庭学習が必要になります。でも、算数とは違って、自学しやすいのですよ。だれかに教えてもらわなくても習得可能なのです。ですから、正しい自学の方法を指導して自分で勉強するようにするのが教育というもので、自学力を漢字を通して身につけてたやればいいのですよ。残念ですよね。実際小学生はそれほど漢字を知りません。得意だと主張する生徒でも知識はありせん。漢字博士はもっとたくさんいて欲しいのですが、本当にダメ。

 

 この「習ってない漢字は書いてはダメ」指導はネット上でも議論され様々な意見が飛びいくつもの記事やブログが見られる大問題なのです。それもかなり前から。これが学校教育の実態なのです。学校が学びを奪っているのです。こんなことが許されていいのでしょうか?これ一つあればいいのですが、一事が万事。これに類することは他にもあり変な指導が多くまかり通っているはずです。こういうのは保護者が遠慮せず問題にしないといけません。保護者が学校を動かさないとダメなのです。じっさい、問題教師もいるわけですし、学校のやるとはすべて正しいということでは無いのですから。

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