TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

知らない単語は調べるタイミングが肝

すぐに調べるな

 勉強していると知らない語が出てくる。当然、調べないとわからないが、調べればいいというものではない。この調べるにも大切なことはたくさんあり、それらを意識するだけで後々大きな違いが感じられることになる。

 その大切なこととは「調べるタイミング」だ。知らない語を見てすぐに調べる生徒は多いと思うが、少し考えてから調べるほうが断然良い。特に英語の場合は知らない語は本当に知らない語だかたら、ぼんやりと意味を掴むことが困難である。でも、わかっている前後の単語から、或いは文脈から知らない語の意味を推測することは十分に可能だ。

 例えば、He caught a big fish in the sea.という文でcaughtがわからないとする。直後のfishが目的語だから、考えられるのは次の通り

 ①魚を食べた

 ②魚を買った

 ③魚を捕まえた

 ④魚を釣った

 ⑤魚を見た

 という具合にいくつかの候補が上がる、そして、文末のin the seaを考慮すれば③④⑤に絞り込みやすい。(at the shopなら魚を買ったと考える)更に、文脈があれば、だいたい絞り込めるはずだ。この推測をしてから辞書でその語を調べるのだ。このようにきっちりと悩み考えた後で調べたほうが印象が深く頭に入りやすい。もちろんその語の理解も深まる。難易度が上がれば上がるほど効果があるし、単語を覚えることにも貢献してくれる。

 何も考えないですぐに調べてしまうと、カンニングと変わらない。もちろんすぐに忘れてしまうだろうしね。

大切なのは論理性

 私は今でも英語を勉強するときはなかなか調べない。相当難しい英文でもすぐに調べない。まずは英文をしっかりと読む。何度も読む。2回めよりも3回目と回を重ねるごとに深く読めるようようになってくる。最初わからなかった単語も徐々に意味が絞り込めるようになってくる。その段階でやっと調べる。そして、また読み始める。調べたのは一語だが、その一語の意味がはっきりすると全体の理解も変わってくる。わからなかった他の単語の意味が浮き上がってくるのだ。そうやって少しずつ理解が深まっていくやり方はなかなか面白い。もちろん時間はかかるが、価値ある時間である。

 自分の推測が正しいと当然嬉しいし、こういう勉強を継続していると、長文問題は怖くなくなるし、論理性もどんどん高くなっていくのだ。(それでも単語は覚えましょうね)論理性が高くなると勉強全体に影響がでるから、たいへん有効だ。

 ちなみに、知っている単語でも調べてみると良いことが多い。和訳に困ったとき、解釈がしっくりこないときは調べてみよう。知らなかった別の意味や良い訳語が見つかるだろう。でも、生徒はこれがなかなかできない。英語を得意にしたい、あるいはトップレベルを目指すのなら、知っている語を調べることを決して厭わないで欲しい。

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