TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

教科書を読むということ

 教科書を読むとはどういうことかを分かっていない生徒は多い。英語や国語だと文を最初から最後まで読むが、理科や社会になると一部しか読まない生徒が多い。社会などは太字で書かれた付近しか読んでいない生徒が多い。いや「見ているだけ」と言った方がいいかもしれない。それでは教科書を読んだとは言えないし、そんな読み方ではわかりにくく、理解も及ばない、どうしても丸暗記になってしまうから、苦痛が消えない。社会や理科は教科書の本文だけを読めば良いということではない。特に社会や理科は図やグラフ、イラストや写真などが豊富だ。それらにもきっちりと目を通す。本文と照らし合わせて確認したほうがいい。そうすれば本文理解につながるし、印象にも残りやすいので覚えやすくなる。理科・社会の教科書は隅々に目を通して欲しい。

 教科書は一度だけ読めば良いというものでもない。何度も繰り返し読むべきである。英語や国語は特に何度も読んで欲しい。一単元(1レッスン)につき5回から10回は読んで欲しい。黙読だけでく音読も織り交ぜて欲しい。そんな読みかたを繰り返せば、徐々に分かってくる。回数が増えるとすらすら読めるようになってくる。すると楽しささえ感じることができる。もちろん読みながら言葉や単語を調べて欲しい。そうすれば1回目に読んだ時と10回目に読んだときでは理解の深さが全然違う。当然、そして行間が読めるようになっている。

 これだけしっかりと読んでから問題集を解くと効果も高い。また、わからないことがあっても、教科書のどのあたりに書かれているかがすぐにわかるので、戻りやすい。学習に無駄がなくスムーズに進む。むしろテンポさえ出てくるだろう。問題集を解いた後はまた教科書に戻るってもう一度読んでみる。問題集を解いた後に教科書を読むとさらに良い。特に理科や社会は効果があるだろう。

 できる生徒は学校の教科書をしっかりと活用している。何かあれば教科書を確認する。教科書が学習の基本なのだ。教科書に書かれていなことは別のものを使って調べればいい。学校の教科書は授業で使うものだし、先生の解説がありきの面はある。しかし、非常に上手く作られており、基礎的なことは十分に補える。ちょっとした参考書とセットで使えば完璧なのである。

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