TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

ダメ元で受験しろとはいったい…

 2月中旬、私学入試発表が終わって「さあ、公立入試(一般選抜)!」というう段階で、ある生徒が「『ダメ元で特色選抜を受けてみたらどうだ』(※奈良県の場合は一般選抜の3週間ほど前に特色選抜入試がある。)と学校の先生から言われました。」とポツリ。たまにこれがあってたいへん困る。ダメ元とはいったいどういうことだろうか?入試は遊びか?受かればラッキーなんていうのは遊びの感覚だ。ダメ元ということはほぼ受からない入試だ。ほぼ不合格が確定した入試を受ける意味はどこにあるのだろうか?無理だと分かっていても不合格を突きつけられれば冷静ではいられない。急激に自信を喪失し不安に襲われる。その語の受験勉強に相当な影響がでるのは必至だ。時間だって無駄になる。願書を準備して提出したり実際の受験そのもにかかる時間はたいへん貴重である。それだけの時間が奪われてしまう。メリットはほぼない。いやマイナスしかないのである。学校の先生はそんなことが分かっていないのだろうか…それともデリカシーがないのか…いずれにせよ、大迷惑な話だ。

 受験は真剣勝負である。だから我々は入試までの流れはしっかりと考えている。もし不合格なったらどうするかも考えてある。大変緻密に計画しているのだ。生徒もそれに合わせて学習計画を立てしっかりと勉強する。そのストーリーの中に受かればラッキー的受験が入り込む余地はない。邪魔以外の何物でもない。そういうことである。

 ちなみに、高校入試では聞かないが大学入試の場合は「記念受験」というものがる。まあ、不合格を美化するために生まれたような言葉だと思うが、これも意味が分からないし、時間と金の無駄だ。つまらないことをやる余裕があるなら受かるための勉強をして欲しい。

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