TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

新しい教科書を見てきた

 新指導要領の導入に伴い、中学生の教科書は来年から新しくなります。小学生は2020年(今年)から始まりました。今回の指導要領の改訂は、英語の大改訂、プログラミング、アクティブラーニングなどが中心となっています。この数年間、改訂の是非に関しては多くの意見がありました。「プログラミングなんかやってる場合ではない」というのが学校・塾の現場で出ている意見だと思います。小学生の英語も批判的な意見が多く、問題だらけの改定になるでしょう。英語の改定は中学生以上大きく影響します。小6はもちろん、中1、中2の生徒には大きな負担もかかりますから注意が必要です。全体的に難しくなるりますからね。

 先日、小6の生徒に英語の教科書を見せてもらいましたが、非常に難しいですね。相当なレベルの教科書になっていますよ。十分に時間があればまだしも、少ない授業時数で完璧に教えるのは無理でしょうね。そして、先生の指導スキルの問題。私は長年英語を教える経験を持っていますが、それでもたいへんに思えるものですからね。英語を教える経験の乏しい先生はイメージさえできないでしょうね。

 ということで、本日、来年から新しくなる中学生の新しい教科書を見てきました。7月から全国の各所で新しい教科書が公開されているのです。私はある小さい町の教育委員会の会議室で見せたもらいました。出勤前の僅かな時間だったので詳細まで見ることはできませんでしたが、英語の教科書はかなりの改訂でしたね。相当難しくなっています。語彙レベルも非常に高く語彙数も増え(1.4倍~1.5倍)、英文も長くなってます。現行では高校内容になっている現在完了進行形や仮定法も入ってました。当然、それに伴い、従来の中3内容が中1、中2の内容におろされますから、全体が難しくなるのですよ。今まで以上に英語に力を入れなければなりませんし、試験前だけの勉強ではついていけなくなるでしょうね。しかし、やはり新しい物は良いですね。教材としては魅力的だと思います。本当に教え甲斐がある教科書だと思います。イラストも美しく好感の持ている作りですしね。あとは慣れでしょうね。ただ、気に入らない点は一つだけ、ニュークラウンは従来通りの形式サイズであることです。あのA4でもB5でもない奇妙なサイズであることなのです。

f:id:kuri2013:20200415121854p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

現在、新入生・夏期講習生を募集しています。

お気軽にお問い合わせください。