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辞書の引き比べは贅沢な遊び

 「辞書なんて何でも同じだ」と思っている人は依然として多いようですが、それはきっと辞書を引き比べたことがないから、その違いがわからないのですよ。(普通は、辞書が複数あること自体が珍しいのですが…)実際に引き比べてみると全然違いますからね。まずは、意味の書き方なんですが、意外に似ているようで違うのです。知りたい情報をすぐに見つけることができるものもあれば、そうでないものもあります。英和辞典なら例文や語句の解説などは辞書によって相当違います。もちろんイラストやイメージできる絵図の活用も辞書の特徴になるほど違うものなのです。よってわかりやすさにかなりの差があるのです。

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左上:genius      右上:favorite

左下: cosmica   右下:lighthouse

 

 私は一つの辞書の説明では納得いかない場合、あるいは良い例文を探しているときは複数の辞書を引き比べます。(最低2冊、多い時は5冊程度引き比べます)そうすることは、もちろん、仕事そのものに影響があるからでもあるのですが、調べていると面白くなるので、気が付けば夢中になって楽しんでいます。昨日も「help」を引き比べてみたのですが、なかなかいい勉強になりました。

 引き比べるとその辞書の保有する力が分かりますね。その力とは英和辞典の場合はやはり語の説明と例文の数ですね。特に例文が豊富だと理解しやすく、良い例文であればその例文から思考が広がる場合もありますから、例文は本当に大事なのですよね。また、辞書そのものの「見やすさ」も相当違います。例えば大修館のGeniusは英和辞典の横綱なのですが、文字が小さすぎて見にくいのですよね。いい辞書なんですがその面ではダメなのです。これは若い人でもダメかもしれませんね。

 英和辞典を中心に触れましたが、国語辞典も相当違います。語の解説が全然違うのです。説明が非常にあっさりしているものもあれば編集者の主観が強く入ったものまで様々なのですよ。国語辞典の引き比べもなかなか楽しいですよ。ちなみに、国語辞典はリビングに1冊置いておくといいと思います。

 本当に辞書を引き比べるなんて贅沢な遊びです。でも、意外と心を満たしてくれるのですよね。

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