TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾は多少の不足があるくらいで丁度いい

 塾なんて多少は自分に不一致で不便を感じるくらいが丁度いい。あまりにも満たされて自分にピッタリすぎると、生徒は考えなくなる。危機感も感じることがないから、何も生み出せない。工夫もしなくなり、自分でできることさえ、基本的に人任せ状態になってしまう。待っていれば誰かが指示してくれる、なんとかしてくれると思ってしまう。最も頭を使わなければならない時期にこれではどうにもならない。子供の頃は学力を身につけることだけが目的ではない。その学力を身につける過程で数々の試行錯誤を経験し、問題解決力を身につけること、そして同時に精神も鍛えることが何よりも大事なことである。実際、不足ある状況下で頑張ってきた人と満たされた中で過ごしてきた人の間には途轍もない差がある。数値上同じ学力で学校を出たとしても、相当な違いがあるのだ。

 

 塾の指導レベルは生徒の学力に合わないと悲劇をもたらす。ここを間違うと生徒をダメにしてしまう。でも、その指導のレベルさえ合っており指導力のある先生と出会えたらならばそれでいい。多少の不足や不便があっても成長が期待できる。最近は生徒をお客様として扱う塾も多い。特に大手塾はそうだ。そのような塾は「面倒見の良さ」を謳い「親切丁寧手取り足取り転ばぬ先の杖的指導」を実践している。まるで優しい笑顔で近づいてくる詐欺師と変わらない。

 

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進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り