TETSU JUKU

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考えるとは動くこと

 考えている生徒の様子を見ていると、動きがある。手がしきりに動くし、顔の表情も変化する。首を回したり、手で頭にふれたり、頭を掻いたりすることもある。一方、全く動かない生徒もいる。ほぼ静止しているのである。顔や目は動いてる場合もあるが、手が全く動かない。そして、時間は過ぎ去っていく。頭の中は完全には見えないが、こういう生徒の思考は止まっている。完全に停止していると見てもかまわない。でも、やっかいなことに、こういう生徒は「自分は考えている」と思っているのだ。だから、どんどん時間が無駄になってしまい、時間内に終わらない。もちろん、時間が経過するので勉強した気になってしまう。負のスパイラルに吸い込まれてしまう。もちろん、こんなふうなってしまうのは、伸び悩む生徒だ。成績上位の生徒は絶対にこうはならない。

 考えている生徒は手がしっかりと動いているものである。或いは思考を促すために手が動く。図形に線を入れたり、与えられた数字で計算をしてみたり、分かるところまで書いてみたりするのだ。すると、その書いたことがヒントになったり、何かを思いださせてくれたり、次の思考へのステップとなったりすることも多い。たまたま引いた補助線が一気に解答に導いてくれるといったことも珍しくない。

 だから、僕は止まっている生徒には必ず動くように指示をする。場合によってはヒントを出す。すると少しずつ動き出す。頭もゆっくりと動き出すのだ。しかし、それだけでは無理な場合もよくある。そのときは答えや解説を見せて考えさせる。そっちの方が価値がある。止まっているよりはよっぽどいい。とにかく、勉強で大切なのは動き続き続けることである。脳に刺激をおくり続けることが何よりも大事なのである。

 英語で「考える」は「think」という一般動詞を使う。基本的な単語ではあるが、非常に重要な語である。一般動詞動詞は普通、「動作動詞」と「状態動詞」のどちらかに分類される(どちらの用法も備えた動詞ものもある)。違いは、進行形を作るか、作らないかといこと。状態動詞は進行形だめで、動作動詞は進行形がOKだ。

 普通、状態動詞は「like」や「know」などの心理的な意味の語が中心だ。ということは「think」も状態動詞と思ってしまうのだが、なんと、「think」は動作動詞なのである。ということは進行形可能だから、I'm thinkng of writing a new book.などとしてもOKである。なるほど「think」って動作なのである。手先を中心に体のあらゆる部位を動かして考えるからね。歩き回って考える人もいるくらいだからね。さあ、しっかり動いて考えよう。

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