毎年、この時期になると「一人で電車に乗れません」という生徒が最低一人は出てくる。この話に中3である。高校の話をするとこれが話題になるのだ。もちろん「そんなことでどうするんだ!」という話になるんだけど、電車に一人で乗れなくて不安に思ってる生徒もいれば、別に何とも思っていない生徒もいる。別に、この時点で一人で電車に乗れなくてもかまわない。入試までに一人で電車に乗ろうとすれば問題ないし、なんとかしようとする気持ちがあれば大丈夫。しかし、問題はなんとかしようとしない生徒もごく稀にいる。では、どうするつもりなのか...、親に送ってもらおうとしているのだ。困ったもんである。高校受験を通して、様々んことを考え、体験して欲しいのだけど、大人のそいう考えが通用しない生徒もたまにいるのだ。
さて、電車に乗るというのは文化である。これは家庭によって異なる。何かあれば必ず車で行動する家庭(我が家はこれです)、逆に電車や公共交通機関しか使わない家庭、両方をうまくバランスよく使っている家庭、ほんとに様々なんですよね。それは住んでいる場所にもよるわけで、駅前に住んでいれば電車を活用することも普通にできますが、奈良に住んでいると圧倒的に車が便利で、車移動の癖が抜けなくて、電車で行った方が圧倒的に早く楽な場所へも、車で行くのが奈良県民なのかもしれません。だから、電車に乗れないといった中学生がいても珍しくないのです。
しかし、親が責任を持って、小学生のうちに電車に乗り方は教えておくべきですよね。そして、一人で電車に乗らせるようなことを定期的にさせておくことも重要ですよ。そういう体験が一度でもあればしっかりしますし、視野も広がりますしね。何かと課題はあるかもしれませんが、お遣いを頼んだりも含めて、そういうことも大切な教育と位置付けることが必要になってきていると思います。「この子はダメだ」と決めつけるのではなく、させてみることですよ。子供は思っている以上にたくましく、いろいろ達成できるのですから。
毎年、この時期になると「一人で電車に乗れない」ということからいろいろ思うのです。
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