TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

テストに出ることばかりやってもね…

 塾の授業ではテストや入試に出ることを中心に教えている、或いは頻出の問題ばかり繰り返しやらせている、と世間では思われていることだろう。もちろん、そんな塾は多いし、「それこそが塾だ」と思っている人もいるだろう。私も例外にもれず頻出のことは何度もやるし、その解説もする。繰り返し問題演習もやらせている。でも、そんな授業は何も面白くないし、それだけやっても理解が深まるわけでもないし、興味がわくわけでもない。だから、私はその試験に頻出の問題の周辺をしっかりと教えるようにしているし、英語なら英語の考え方を理解できるようなことをたくさん教えている。だから、場合によっては「試験に出る」というところからは随分と離れることがあるし、一見どう考えても関係ないだろうと思われる危険さえあるようなことを教えることもある。そういうことも教えることでまずは興味を持ってもらい、理科を深めてもらいたいと思っている。そうでないと、大事なことが丸暗記になってしまうし、丸暗記になると忘れやすくもなるから意味がない。

 今日の小6の英語の授業では単語しか教えていない。しかし、appleやoranegのような簡単な単語ではない。国名と海洋生物の単語を80個程やった。国名はIran、 IraqさらにはSudanやUAE、などと幅広く、海洋生物はsea breamやyoung yellow tailに始まってcoelacanthまで。(ちなみにシーラカンスです。)こんな感じだからぶっ飛んでいるだう。学校ではまず教えないしへんの塾でもないだろうと思う。ただ単に面白おかしくやっているのではない。私が狙っているのは、「発音とスペル」である。いろんな単語を見て発音をすることで発音のイメージをつかんでもらいたい。単語を読めるようになってもらいたいのである。私は小学生のうちからフォニックスのルールをガンガンに教えるのは好きではない。中学生になってからで十分だと思っている。だから、いろいろな単語を見せて発音させたい。大量に単語を読ませたいのだ。どうせやるなら、バラバラにやるよりテーマを決めて狙いをつけた方が楽しいし覚えやすい、もちろん興味も湧く。だからうちの特に小6は試験に出ない英単語をいっぱい知ってるし、いろいろと読める。(小6は書けなくてもいい)ここで学んだ単語を大学入試で出会うこともあるのだ。これはなかなかエモい。appleやorangeなどは学校でやってもらって、私はこういうやり方でいく。もちろん、英文もやってる。

 急がば回れという言い方がある。それなんですよ。

 

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進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

富雄・学園前・生駒・小学生・英語