TETSU JUKU

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国語の勉強の仕方

 国語の勉強で大事なことは「教科書を何度も読む」ということ。特に小説なら本当にそうして欲しい。二回や三回でなく十回くらい読むといい。できればもっともっと読んで欲しい。覚えてしまうくらい読んで欲しいし、仮に覚えても支障はない。むしろ好ましい。

 

 しかし、単に何度も読めばいいというわけでもない。言葉や漢字をしっかりと調べて、言葉の意味を理解して読んで欲しい。知っていると思っている言葉でも調べてみるといい。意外と認識が浅かったり、勘違いして覚えていることもあるし、別の意味があったりする場合もある。

 

 そして、ノートに書いたポイントや大事なところを確認しながら読む。更に登場人物がなぜそんな態度をとったのか、なぜその言葉を発したのかを考える。じっくりと考えてみる。すると回を重ねていくうちによくわかってくるのだ。深く理解できるようになる。そんな読み方をしていると、気が付くと自分がどんどん物語の世界に入っている気分になってくる。

 

 そして大事なのは音読。十回読むうちの十回とも音読しなくてもいい。でも、半分くらいは音読をするといい。最初の方と比べると後の方では音読がかなり上手くなっていて、読むことが気持ちよく楽しく感じるようになっている。そんな風に感じたらこの勉強は成功だと思う。

 

 正直言って、この勉強法は時間がかかるし面倒なのである。そして、気持ちも落ち着いていなければできない。差し迫る時間を気にするような状況ではできない。そんな勉強である。しかし、本当に学力をつけたいのなら時間をかけるべきだし、しっかりと考える勉強が必要だ。問題を解くだけのような勉強では大した効果はないのだ。そんな勉強で平均点少しが関の山なんだから、今までにやっていない勉強をする方がいいと思う。しかし、これは別に特別な勉強でもない。しっかりと読んで考えるということだから、当たり前のやり方だ。

 

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