TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「ワークを三周やりました」は是か非か

「ワークを三周やりました」という勉強法はどうでしょうかね。

※ここで言うワークは学校の教科書準拠の問題集ですね。

 

 問題集を三周もやるということは気合が入っていますしやる気もありますから、それは大いに褒めてやりたいです。しかし、やり方はどうなんでしょうか…。完全に同じ三周なら褒めることができませんね。勉強は反復・繰り返しが大事ですから、繰り返すこと自身はいいのですが、問題集ですからね、単語や漢字を暗記するのとは違うのですよ。丸暗記が目的ならば同じやり方で何度も繰り返せばいいでしょう。しかし問題集を覚えることが目的ではありません。問題集をやることで理解を深め、その上で身に着けることが目的になるのです。従って、全く同じ繰り返しはやっても二周までです。それ以上の同じ繰り返しは意味がないですね。がんばった気になって終わる可能性が極めて高いのです。

 

 やはり、二周目以降は、一回目でできなかった問題と、間違えた問題に集中する方がいいでしょう。何度か繰り返すうちに間違いが少なくなっていけばいいのです。しかし、教科書準拠のワークも意外と入試問題級の難問もありますから、必要な問題かどうかの見極めは大事です。これは先生に尋ねた方がいいと思います。そしてできない問題が解決したら、それで終わりではありません。今度は別の問題集で試してみるのです。同じような難易度、形式の問題がありますから、本当に理解できているかが確認できます。さらに、別の問題集をすると何が大事なのかは普通わかります。大事なことはどの問題集でも問われますからね。また、同じ解答でも問い方が異なることも多分にあり、それを経験することも良い勉強になりますからね。

 

 私は単語や漢字を覚えるにしても全く同じ繰り返しはあまりよくないと思っています。見る、読む、書く、音読…などあらゆる方法を組み合わせ反復すべきだと思っているのです。場所や時間によってやり方を変えればいいですし、その時の気分によって最適な方法を選べばいいのです。そして、大切なのはその方法を常に考えることですね。思考停止状態では成績は上がりません。

 

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