TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

採点が滅茶苦茶…

 最近、よく聞こえてくるのは英検の採点のまずさです。大学入試の英語が英検に変わるのは大きな話題となっていますが、その対象となっている英検の採点がひどいともっぱら話題となっているのです。要するに間違えているいるのに得点があるというものです。ラッキーと思う生徒がいるとは思いますが、間違いに点数を与えられるのは不正と根本は変わらないので、ラッキーでもなんでもなく、適正に学力が評価されないのは悲劇でしかないのです。そんな中、最近頻繁に話題に上がるのがベネッセ主催のGTECですね。だいぶと前から多くの高校で導入されている英語検定です。

 

 その英検のいくつかの実際の答案の写真がインターネット上に出回っているのすが、見てみると本当に驚くレベルのいい加減な採点なのです。別に英語の先生でなくても間違いが分かるものに得点が与えられていました。問題の全体が見えない画像なのでわかりかねる部分もあるのですが、私が見たものは「I think inportant」と書かれた答案でしした。赤ペンでthinkの後ろにit isが書き込前れたていましたね。英作文の問題だと思います。それで、その答案の配点は160点あり、なんと41点が与えられていたのです。文法的にダメですし、importantのつづりも間違えていますし、得点が発生する要素はゼロです。これに41点も与えるなんて、大バーゲンセールどろころか、閉店セール顔負けです。こんな状況であるということは採点基準はバラバラでしょうし、同じような答案がさらに高得点の可能性も低得点の可能性もあります。さらに不安なのが、正しい英文で減点される可能性も排除できないということです。いやあ、こんないい加減なテストの存在を許していいのでしょうか。実力テストなどは問題の質とその客観性に意味があります。それを欠いたもので大事な決定をしようとしているんですよ。

 

 実は、中学生が受ける模擬試験でもこれほどひどくはありませんが、同様の件があります。英作文の採点が「大甘」なのですよ。塾でダメだと指導することがOKだったりしますからね。本当に驚きます。昔から、教育産業として塾予備校が批判にさらされることが多いですけが、こういう業者こそ粗悪な教育産業として非難されるべきなんですよ。そして、これを黙認している文科省とその役人。なんとかして欲しいですね。我々は本当にいろいろな形で搾取されているのです。

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