TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

挨拶は大事

 挨拶の大切さをわざわざ語るのも憚られるが、挨拶の大切さを分かっていない大人は意外に多いと思う。本当に大切と思うなら子供や生徒にもっと真剣にその大切さを教えるだろう。でも、それが徹底できていのだから、それほど大事だと思っていないと解されても仕方がない。幸いうちの塾生は保護者の皆様(地元の学校)の教育がしっかりしているので、ほぼ全員が挨拶をきっちりしてくれる。教育の根本がしっかりしているので本当にありがたい。しかし、残念ながら、一部にできない生徒もいる。挨拶ができないのはいろいろな理由があるが、(例えば、非常に落ち込んでいたなど)何か問題があるケースもある。一度くらいなら見逃すが、毎回、きっちりと挨拶ができない生徒には必ず指導する。そして、挨拶の大切さをきっちりと教えてやる。見逃すわけにはいかないのだ。挨拶は相手と仲良くやるための宣言でもあり。あなたとは敵対していません。という気持ちを表明することでもある。だから、挨拶がないというのはまずい。人間関係が作れないということになるからね。

 

 先日、授業終了後に中3の男子を厳しく叱った。玄関先で叱ってしまったのだが、大きめの声で、かなり厳しく問い詰めて、叱りつけた。(容赦ならない件のため)そこへ他の生徒が帰っていく。叱っている私の前を通って帰っていくのだ。思いっきり叱っている私の前を通るのである。その時に、「さようなら」と何人も挨拶をしてくれる。「さようなら」というのは当たり前なんだけど、私はかなり興奮して叱ってるのに、「さようなら」と言われても返せない…。生徒の気持ちはわかるけど、この場合は挨拶はいらない。そっと帰ってくれればいい。「こういうとき判断は中学生には難しいのかなあ...」「こういうのもいちいち教えるべきなのか…」などどと思いながら、その日は寝るまでいろいろと考えた。

 

 ところで、挨拶は生徒からするべきか、先生からするべきか…いろいろな意見があるようだが、どっちでもいいと思う。状況のよる。私は先生の方から挨拶をする方がいいと思っている。生徒が来るときは特にそう思う。大きめの声で挨拶をして生徒を迎えてやりたい。この時の挨拶には、「よく頑張って来たな...」「今日も頑張ろうぜ...」「気合入れていこぜ...」など、このようないろいろな気持ちが込められている。帰りは、生徒の方から挨拶する方がいいかもしれない。「さようなら」には「ありがとうございました」の意味が込められるからね。

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