今日は母の日。
今日も母と会っていろいろな話をした。
というか、私が母に質問して、しゃべらせた。
いつもより長めに母と過ごした。
私の質問にどんどん答えてくれる。
だんだん機嫌がよくなってくる
母は73歳、認知症。
記憶がどんどん消えていく。
たいへん苦労したことも覚えていない。
当然、新しいことも記憶できない。
一週間前に花を買ってあげた。
かわいい紫の花。名前はわからない。
花をあげたとき、母はたいそう喜んでいた。
母は花が好きだ。私があげた紫の花に毎日水をあげている。
しかし、私があげたことはすぐに忘れてしまう。
花をあげてから毎日、私があげたことを伝えている。
そのたびに喜んでいる。
同じ花一つで毎日喜んでもらえるので楽である。
でも、悲しい。たいへん切ない。
いずれ私さえ分からなくなる日が来るのか...
そうなると母は母でなくなる。
言葉にできない想いが駆け巡る。