TETSU JUKU

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最初の中間考査結果でよろこんでいてはダメ

1学期の成績をどう見るか

 昔よりは難易度が上がったとは言え、中1の最初の中間テストはかなり簡単です。中学3年間の全定期考査(15回)の中で最も簡単なのです。

 

さて、ここで気になることは

その簡単な中間テストで5教科450点を取った生徒は優秀でしょうか?

三年後の高校入試でトップ校へ進学できるでしょうか?

逆に5教科400点取れなかった生徒はダメなのでしょうか?

300点程度の生徒は話にならないのでしょうか?

 

言えることは一つです。

 

「何もわからない」ということです。

 

 現在、成績が良くても数カ月~半年で下がってしまう生徒はいます。驚くほど下がっていく生徒もいます。逆にじわじわと追い上げていく生徒もいますよ。最初の中間考査が5科目で400点弱だった生徒がトップ校に合格することも別に珍しくはないのです。300点程度だった生徒が、努力の末トップには届かなくても上位に付近まで上り詰めることもよくあります。伸びる生徒は伸びるし、成績が落ちる生徒はどんどん落ちます。ですから、中1の初めはそれほどわからないものなのです。一学期の定期考査や通知表の評価を見て安心をしてはいけませんが、悲観する必要もありません。

 

実際にその子供の力が見え始めるのは2学期以降ですね。

学習内容も中学生らしく難しくなり、試験範囲も長くなり、テストの難易度も高くなった時にどれだけ点数を取れるかです。多少下がっても、2学期以降の定期考査で300点台後半~400点前後あれば基本的に心配はないですね。もちろん高得点を取るにこしたことはありませんが、十分に上位を目指す力があるのと言えます。しかし、300点を下回ると偏差50の高校は厳しいと思ってください。しかし、それでも中1の間はなんとも言えません。

 ちなみに、二学期以降力を発揮するためには中1の夏休みは最重要ですね。中1の夏休みは本当の中学生になるための大事な期間なのですよ。

 

得点だけで判断してはいけない

 親はどうしても子供の得点が気になるものです。当たり前ですが、それでしかわかりませんからね。しかし、得点には現れない部分をちゃんと見ないといけません。ある程度の得点が取れていても、やらされないと何もできないようではかなりまずいですよね。自分自身の勉強に関心が低くて、自分の得点や通知表を覚えていないのも危険です。こういう生徒はほぼ間違いなく伸び悩むどころか、落ちていきます。中2以上ではこういう心構えでは無理なんですよね。逆に、成績はいまいちでも勉強に真面目であり、自分の成績に関心が高い生徒は伸びるのですよ。こういう生徒は自分に変化を起こしていきますからね。

 ちなみに、親の関心や関わり方の違いが小中学生の成績に影響を与えますからね。放置・不干渉で子供が優秀なケースは稀だと思います。でも、過ぎるといけません。

 

というわけで間もなく1学期の中間考査です。

しっかりと応援したいと思います。

 

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