TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

稲田塾のこと③

 稲田塾の凄さは、もちろんその先生にありました。どの先生も途轍もなく授業が上手いのです。学力が高いというだけなら別に珍しくありません。教えるスキルが破格なのですよ。下手な先生もいましたが、肩身は狭く短命です。授業の下手な先生には居場所がないのです。どんどん淘汰されていきました。ですから、どの先生も授業スキルを上げるために余念がありません。勉強も練習もきっちりとしていましたね。(当たり前ですが)私も必死で練習していました。そして、職員室では生徒の話か授業の話しでした。先日は、「こういう教え方が上手くいった…」「新しい導入法を思いついた…」などといった会話がなされているのです。稲田塾には学生アルバイト・社会人アルバイト・正社員の三種類の先生がいました。これは他の塾でも別に変らないと思います。しかし、凄いのが学生アルバイトの先生の授業スキルです。本当に信じられないほどの高いレベルなのですよ。私が入社した時(平成四年)は、まずアルバイトの先生のレベルに驚きましたね。授業はうまいし、授業以外の雑務や電話対応一つとっても社会人並みなのですよ。そして、プロ意識が半端ないのです。本当にビビりましたね。年齢も上で社員として入った先生よりも3年目の学生アルバイトの方が圧倒的授業力と指導力を備えていましたからね。アルバイトの先生のレベルが高いということは社員の先生のレベルが高いということであり、塾の目指す基準が高いところに設定されていたということなのです。

 ですから、保護者から見ても学生アルバイトの先生だからダメという認識はなく、普通に接してくれていましたし、むしろ尊敬されることも珍しくはありませんでしたね。ある日、東海地方で手広く展開している大手塾の幹部の方が見学に来たことがあったのですが、学生アルバイトの授業を見て「これが学生バイトの授業か…」と震えていました。まるでシャアが初めてガンダム戦った時の「これが連邦のモビルスーツ…」というのと似ていた感じでした。

 そして、稲田塾の先生は生徒の気持ちを盛り上げることを大切にしていましたね。しっかりと動機づけをし、方向を示し、生徒の気持ちに火を点け、生徒を鼓舞するのです。これを確実に行うために定期的に集会が行われていました。学年集会と呼んでいました。授業終了後30分~40分程度の時間を取っていました。また、この集会での話も上手なのですよ。大人が聞いてもやる気がでる話でしたし、当然、ぼうっと聞いていられるような会ではなく緊張感でいっぱいの集会でした。もちろん、集会の話しも授業並みにいろいろと考えてましたよね。

 これが稲田塾の先生の基本なのです。授業を完璧にこなし生徒をしっかりとその気にさせる。当たり前と言えば当たり前なのですが、両方を備えている塾も学校もあまりないのですよ。

 

kuri2013.hatenablog.com

 

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