TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

夏に関する言葉を書かせてみると

 先日の小6の授業で、夏に関する言葉を何でもいいから20個ほど書かせるということをやった。食べもの、生き物、植物、行事…で思いつくものを書かせてみた。真っ先にでるのは、海、プール、水泳、スイカ、虫取り、かき氷…というレベルの言葉。一般的というか普通過ぎて面白くないのだが、進んでくると、エアコン、熱中症などが出た。世相を表していると思いながら、眺めているとどの生徒もほぼ同じことばが出てくるのだ。同じような価値観で、同じような生活をしていることがよくわかった。しかし、しばらくすると、一人の生徒が「ポケモン」と書いたのだ。びっくりしてその生徒になぜ、ポケモンが夏なのかを尋ねると、ポケモンは毎年の夏休みに映画の上映があるとのことだった。なるほど、そう言えばそうだ。毎年、夏休みに映画をやっているのだ。それならば、この解答は正解である。個人によって感覚は異なるが、この生徒にとっては間違いではない。さて、この「ポケモン」の解答に対して、どう対応するかが問題だ。頭ごなしに「ふざけるな」とか「真剣に書け」などと言ってしまってはダメなのである。「えっ」と思うようなことにも子供なりに筋が通っていることがある。(もちろん、とんでもない思い付きもあるが)そのあたりを踏まえて接しないと先生は務まらない。

 さて、もう一つ気になったのが、「おばけ」や「怪談」といった解答がなかったことだ。このあたりは昔とは違うんだろうね。我々の子供の頃は夏休みといえばオカルト一色の雰囲気だったもんだが。時代は大きく違っていることを痛感した次第。

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