TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

夏休みの学校の宿題って...

そろばんのもりもと先生がこんな記事を書かれてました。

基本的には私の考えと似ている部分が多いですね。

blog.goo.ne.jp

ということで、私も学校の夏休みの宿題について書いておきます。

だいたい、学校のj夏休みの宿題には疑問が多いのですよ。

気になるのは次の点

 ①多すぎる

 ②指導がほとんどなし

 ③謎の形式

 

まずは①、宿題の量。

これは学校によるのですが、びっくりする量の宿題がありますね。もちろん長い夏休みですから、できる量なのですが、自己管理能力の低い生徒にはたいへんな量に見えているのではないでしょうか。多いと生徒は手を抜きます。でたらめなことや適当なことをしようとします。(もちろん、それを学ぶことも大事ですが)宿題の狙いなど理解せず、ただ面倒なものとして位置づけるだけなのです。

 

②指導がほとんどなし

 問題集をやる程度なら説明は要りませんけど、自由研究にしても、ポスターを描くにしても、作文を書くにせよ、きっちりとした指導をしないといけないはずです。普段の授業ではほとんど指導されていないはずでよね。にも拘わらず宿題を課すのはひどいですよ。利口な生徒は別になんでもそつなくやってのけますが、そんな生徒はごく一部。多くの生徒はうまくできなくて、どうしていいか分からなくて困るのです。親が協力してくれるところはまだいいですが、忙しい親が増えている現在は期待はできません。ということで、多くの生徒はついつい適当なことをしてしまうのですよ。

 

③謎の形式

 以前から不思議に思っていたのですが、どういうわけか「新聞形式」の宿題が多いのですよ。調べたことを新聞紙面ようにまとめる上げものです。職業インタービューを新聞風にまとめたり、家庭の出来事を新聞風にまとめるというものですが、この「新聞形式」の狙いはいったい何なのでしょうか…新聞形式でまとめるこでどんな力が付くというのでしょうか…学校って新聞が好きなようですね。何かあれば新聞を作らせるイメージがあるのですが、それだけこだわるのであれば、やはりきっちりと方法を指導し、狙いを明らかにし、生徒のモチベーションを上げないとダメですよ。ポンと与えるだけでは大切なものであっても大切さは伝わりません。意味のない作業をさせることになりかねないのですよ。

 手前味噌ですが私の長女は成績は優秀な方でなんでもきっちりとやる方でしたが、新聞形式の宿題は嫌いだったし、意味を感じなかったと先日言ってました。そんなもんなのですよ。よかれと思って出している夏休みの宿題など大した意味はないのですよ。もちろん、意味のわからないことや、無駄と分かっていてもやらなければならないことを経験することも必要ですよ。でも、先生はそんなふうには思っていないですよね。そこがダメなところなのですよ。

 

 他にもいろいろつっこみどころがあり書ききれません。多くの学校は夏休みの宿題がリスト化されているのですが、似ていると本当に疑問が多く浮かんできます。子供のためにしっかりと考えられた宿題ならいいのですが、「去年もやったから今年も…」という感覚で出しているような宿題が多いように思えます。学校の先生の中にもこの夏休みの宿題に疑問を感じている先生はいるはずです。勇気を出して「宿題なし」を宣言して欲しいものです。

 

 去年にも書いたのですが、夏休みは長いです。本当に長いですよ。エアコンが完備し暑さ問題をクリアできれば、3週間にくらいに縮めても問題ないと思います。いや2週間でもいいかもしれませんね。これが実現するとカリキュラム問題もクリアできますよ。もちろん、夏は特別授業に切り替えてもいいわけで理想的なことを追求できそうな気がするんですよね。(まあ、塾的にはまずいのですが…)

kuri2013.hatenablog.com

 

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