TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

楽しいオープンキャンパスさえ催すことができない学校には魅力はない

 昔と違って公立高校も私立高校のオープンキャンパスを実施するのが当たり前になっている。説明会を兼ねて学校をアピールすることが狙いであり、楽しく印象的なイベントに仕上げてくるのがお決まりである。学校によっては体験授業を組み込んだりするところも多い。基本的に高校側は全エネルギーをオープンキャンパスに注ぎ、生徒に良い印象を与えようとする。だから、そういうオープンキャンパスに参加した生徒の感想は決まって「楽しかった」「いい学校」というものである。学校側としては成功していると思う。しかし、いつも思うのだがオープンキャンパスはその高校の日常ではない。特別な日であり、いわばお祭りである。お祭りだけに参加して「いい学校」という評価をくだすのは早すぎる。だから、基本的に塾の先生はオープンキャンパスを冷ややかな目で見ている。当然である。基本的に高校は勉強するところである。特別なお祭りを見せて生徒を獲得しようとするその姿勢が気に入らない。もちろん、騙されてしまう生徒も許せない。だから、私は毎年、正しいオープンキャンパスの見方を教えている。冷静にオープンキャンパスに参加した上で、その高校を評価し、進路決定をするための参考にして欲しいと思っている。

 しかし、オープンキャンパスに対してはもう一つ思ことがある。それはこの一大イベントを成功させる力は評価すべきではないかということだ。生徒募集に大きな影響を与えるイベントである。多くの人に学校のイメージを伝えるイベントでもある。下手すると人気が急降下する可能性もある。来校する生徒だけでなく保護者にも理解されないといけない。だから、数時間で一人で考えただけで行えるようなイベントではない。校長を筆頭に多くの職員や在校生たちが一緒になって作らないといけない。理解と協力が不可欠だ。それを引き出すにはなによりも愛校心があってのこと。普段の教育が不十分であれば理解も協力も得られるはずはない。よって、楽しいとか楽しくないなどはさておき、成功を収めるということはその学校の教育は水準以上であり、まとまりがある証拠になる。もちろん、オープンキャンパスが素晴らしいからといって授業や進路指導までは優れているとうわけではないので、見方を誤ってはいけないのだが、オープンキャンパス一つ成功できない学校は話にならないとみるべきではないかと思う。仮に進学校であってもい行事一つまともにできないということは、生徒に迷惑をかける危惧さえ感じるというものだ。(この意見にはたいそうだと思われる人もいるでしょうが…)

 という観点をもってオープンキャンパスに参加をしてもらいたいものである。地網に、オープンキャンパスは二つも行けば十分。3つも4つも参加するもは時間がもったいない。毎年、学力の低い生徒の方がたくさんのオープンキャンパスに参加しようとする事実がある。言うまでもなく、逃避である。保護者としてもご注意いただきたい点である。

 

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