TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾ならばカリキュラムが終わらないのは大問題

意外に多いカリキュラムが終わらないということ 

 中1・中2の場合、1学期の始めの方の授業内容は前学年で消化しきれなかった単元を扱っているようなことが意外にあります。特に理科が多いような気がしますね。たまに、英語でもありますね。社会は地理・歴史を交互に進めるところが大半なのでよくわかりません。国語はもっと分からないですけどね。

 さて、学校では当たり前のように発生している、カリキュラムを消化できない、また教科書を終えることができないというのはたまに問題になっていますけど、放置してよい問題ではないですよね。文科省で決めた指導内容を消化できていないのですから大問題ですよ。たぶん学校ではなあなあで終わっているような気がしますが、その先生は処分されてしかるべきだと思いますけどね。また、管理職も管理不行き届きで指導を受けるべきと違いますか、それくらいく重大な問題だと思います。大手の塾でこれをやったらたいへんです。生徒・保護者からあ大クレームが来ますし、テストを受けることができなかったりしますから、全体にも迷惑をかけ、その先生がいる教室長は本部でこっぴどく叱られ、またその教科の長も監督責任を問われるでしょうね。それくらいの重罪です。

 さて、カリキュラムが終わらない理由はなんでしょうか?別に悩むことではありません。それはもうその先生の授業計画がいい加減のなのですよ。1回の授業で進めるべきところまで進まないからこんなことになるのです。もちろん、1年を俯瞰していないという点もあるでしょうね。現時点での授業進度を見れば「終わるか終わらないか」または「何とかなかならないか」はわかるのものです。そんな視点もないということでしょう。塾ならば「やる気なし」のレッテルを貼られてダメ先生確定です。しかし、実際は何が起こるかわかりませんからね、そのあたりを検証してみましょう。例えば、先生が体調を壊して欠席することもあるかもしれません。また、場合によっては出張があったかもしれませんよね。また、学校行事で授業時間が削られたかもしれません。いろんな原因が考えられますが、どれも言い訳でしかないですよね。病欠は仕方ないですが、1回の授業くらいは調整できます。出張も仕方がないように思う人もいますが、授業を放っておいて出張という発想がおかしいです。また、代わりの先生がいないことにも驚きます。授業時間を圧迫する行事は必要でしょうか…これも根本的におかしいですよね。一番大事なことがおろさかにされている現状が放置されたり、一番大事なものを阻害してまう環境が堂々と存在しいることが謎でしかありません。

社会のπ(パイ)型指導は効果があるとは思えないんですが

 ところで、先ほど出てきた社会の教え方について思うことがあります。いつからか知りませんが、気が付けば地理と歴史を交互に学習する「π(パイ)型」が公立中学では主流になっています。2000年の初めの頃までは中1は地理、中2は歴史という「ザブトン型」が主流でした。それが、今や「ザブトン型」はほぼ消滅しているようです。(私立はザブトン型のようです)ちなみに、我々の世代はザブトン型で習ってきました。このπ型の指導は理解が深まるとの触れ込みでしたが、どうもそのようには思えないのです。上位の生徒は気になりませんよ、いつでもそうですが上位の生徒は適応力が高いですからね。問題は偏差値50台以下の生徒たちです。どうも、理解が深まるどころか混乱したり大切なことが定着しない現実もあり、逆効果なのですよ。本当に驚くレベルの知識の生徒がいるのです。(もちろん、国語と同じで授業外での学習の影響もありますけどね。)どうもこのπ型が上手くいっているとは思えないのですよ。標準レベル以下の生徒には逆効果ではないかとも感じています。たぶん教えている先生自身もお気づきだと思のですが、できれば「ザブトン型」に戻して欲しいですね。絶対に学習効果はザブトン型の方がいいと思うのですよ。まあ、いろいろあるのでしょうが、ご検討いただきたいですね。より良いものを追求して欲しいですよね。

 

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