TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

教材の「まえがき」は読まないと損

 教材の「まえがき」を読むとその教材の作成の狙いがよくわかります。また、教材によってはその教材の特徴や使用法についてきっちりと説明されているものです。そのページををしっかりと読めばその教材を深く理解し、その教材が持つ本当の実力を引き出すことができるのです。ということは、効率よく無駄なく学習を進めることにつながるわけですよ。特に高校生用の市販教材は作成者・編者の思いをかなり詳しく説明してくれているものもありますし、懇切丁寧に使い方を説明してくれているものも多いです。しかし、実際はそのまえがきの部分や説明の部分などほとんどの生徒は読んでいません。いきなり、問題を解いたり、目当てのページを読むのですよ。これはもったいないことなのですよね。でも、こういうことを教えてあげないと分からないのですよ。たぶん高校の先生はこういうことはまず教えません。ただ、やっておくよう指示するだけですよね。これでは何にもならないのですよ。わざわざ教材を選んだ意味もなくなります。

 というこですから、今日は新高1の生徒の春期講習で教材の「まえがき」を読むように指導しました。こういう話を聞かされても、まだピンとこないようですが、そのうち理解が深まるでしょう。

 「まえがき」を読むようになると教材をより鋭く見ることができるようになります。教材を選ぶ目が養われてくるのです。そして、慣れてくるとその教材の出版社にも目が向けられれるようになるわけですよ。すると徐々に「〇〇出版だから安心」「数学の教材は〇〇出版がいい」などと偉そうなことを言うようになりますし、実際にその良さを実感し始めるのですよ。メーカーと品質を結びつけることは、より良いものを選ぶ基本につながりますから、大人になるうえでは欠かせないことなのですよね。トップ層の生徒の中にはこういうことを自然とやっている者もいます。でも、大半の生徒にはそういう目をを植え付けてあげないとダメなのですよね。

 高校生はがむしゃらに勉強すればいいのではありません。教材もなんでもいいわけはないのです。良いものをさらに良い活用をしていくことを覚えないと厳しい競争には勝てないのです。

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進学塾teTsu/奈良市鳥見町/小5~中3