TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

学力が上がると選択肢が増えるは本当か?

「学力を上がると選択肢が増えるから頑張ろう」というフレーズをよく聞きますし、自分自身もよく生徒の前で言ってきました。でも、これは本当でしょうか?確かに偏差値50台の生徒が頑張って偏差値が5上がると選択肢は1つまたは2つ増えます。しかし、10以上上がればどうでしょうか。偏差値58だった生徒が偏差値68以上になるわけですよ。そうなると完全にターゲットは上位校になるわけですよ。すると、偏差値58だった時に選べた高校は選択肢から外れますよね。「これだけ成績が上がったら一条高校ではもったいない。やはり上位3校で決めよう。」となる生徒が多いはずです。ということは実は選択肢は増えたのではなく選択肢が変わったのですよね。

 実はこのフレーズはやる気のない生徒をその気にさせるために大人がよく使っている方便みたいなものなのですよね。確かに選択肢が増えるのは嘘ではないのですが、どうも無理がある部分もありますし、実際はそれほど選択肢が増えるわけではないですからね。こんなことを考えているとだんだんこのフレーズが嫌いになってきたのですよね。ですから、私自身はまあ、使わなくなりましたね。

 こんな言葉のように当たり前のように使っている言葉もよく考えればしっくりこないものが多いのですよ。特に最近は「和牛」の漫才をよく見ているのですが、「和牛」水田君の喋りを聞いていると、こんな風に思うようになってきました。(笑)

 

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