TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

理想は書かなくても覚えられるようになること

 すべての英単語や漢字を同じ回数練習することはいいことだと思いません。基本的に覚えるまで練習するべきですから、5回書いて覚えることができればそれ以上は不要ですし、50回書かなければ覚えないようであれば50回書けばいいのです。初期学習のころはそれで別にいいですよ。また、そういう宿題も出されるものです。しかし、中2.中3になっているのに、依然として全て同じ回数で練習するのは無意味ですし、効率も悪くなります。(最悪なのは、学年が上がっても〇〇回練習しなさいという宿題を出す先生ですけどね。)理想的には書かなくても覚えっるようになることです。漢字なら部首や作りの意味や音を意識するとそれほど書く必要はないですし、英語も発音とスペルに意識を持っていくことでたくさん書かなくても覚えるようになるものです。低学年の時にたくさん書きながらそういうことを意識しなければなりません。そうすれば、中3にもなれば英単語や漢字を覚える労力がかなり抑えることができるものです。

 トップ層の生徒はこういうことを教えられなくても実践するのですよ。一方、学力が中間層の生徒の多くは自らは気が付かないですね。そもそも悪い意味で手を抜くことはしますが、いい意味で楽をしようと思わないのですよね。こういう生徒にこそきっちりとした指導が必要ですし、この指導をきっちりやりきることができる先生は多くありません。

 そういえば、20年ほど前ですが、「レオナルドダヴィンチ」を30回ほど練習している生徒を叱った覚えがあります。アホな指導をするとこういうことが起きるのですよ。

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