TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「おさらい」っていい響きですよね。

 「復習」というよりも、「おさらい」といった方が美しく響きますし、同時に優しくも感じます。それは、「おさらい」という言葉が大和言葉だからです。漢語ではなく日本に古来からある言葉なんですよね。ですから、我々日本人には遺伝子レベルでしみこんでいる言葉なのです。美しく優しく心地よく響くのはそのためです。こういう大和言葉は本当に多くあります。しかし、あまり意識していないのですよね。誰かに言われて初めて意識するのですよ。外来語が多く入りどうしても大和言葉の薄まりを感じますが、大切にしたいと思います。

 ちなみに、「おさらい」の由来は「お」は丁寧の接頭語。動詞「さらう」の連用形が名詞化したものです。「さらう」は川や池の底の土砂などをすっかり取り除くことを意味しています。

 また、類義語として、「温習」という言葉があります。もちろんこれは漢語なのですが、主に芸事で使うようです。くりかえし練習することを意味し、これも「おさらい」なのです。「温」という漢字を使うことに納得できますね。これはこれでおもしろいですね。

 

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