TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

関係代名詞の季節ですが

 この時期の中3は学校で関係代名詞を学習します。塾ではもっと早くやっているケースが多いでしょう。うちはそれほど急いではやりませんが。

 さて、関係代名詞というと難しいイメージをお持ちの方は非常に多いでしょう。あまりいい思い出をお持ちではない方もいるでしょう。しかし、あくまでも代名詞なのですよ。heやsheと同じ代名詞の一つなのです。ですから、he, his, himと同じようにwho, whose, whom,と格の変化があるのです。(最近はwhomが消えつつありますけど…)そして、「関係」という言葉の意味をしっかりと認識すれば何をする代名詞なのかはイメージしやすくなるものです。この2点に意識を向けるだけで心理的はハードルはぐっと下がりますから、入りも進みもスムーズなのです。まあ、そういうもんなのです。しかし、大事なのは関係代名詞を理解することではなりません。同じような後置修飾をする「分詞」のとの関係や、他にもある名詞の修飾というもの全体をしっかりととらえないと理解できたとは言えないのです。関係代名詞は単元学習だけで満足してはダメな単元なのですよ。

 ちなみに、中学校の教科書には関係代名詞の所有格whoseは登場しません。目的格もwhomは登場しないのです。指導要領外なのですよ。(目的格は学習するのですがthatの方を用いています。)ということは、公立入試では問題ないのですが、私立入試では出題されます。当たり前のようにwhoseも出ますし、whomもありますよ。ですから、やらないわけにはいかないのですよ。当然、高校ではきっちりと学習します。whomは消えつつあるといっても、入試には古い物語の論文もありますから、古いから知らなくてよいということではないのす。だから、中学からwhoseもwhomも教えておくべきだと思います。むしろ、前述したように代名詞なのですから、主格・所有格・目的格とそろっていたほうが理解しやすいんですけどね。

 もちろん、塾では教えますよ。それにしても、本当に国が決めることは中途半端でいけません。学校の教科書はそれはもう凄いとは思いますよ。よくできていると言えば、よくできていますが、細部には疑問点もありますし、学習する文法の順番もおかしなものがあります。特に、中1の教科書は使いにくいですよね。新しい単語の出し方などは本当におかしいですからね。だいぶと細部まで研究しているつもりですが、先生の力量が中途半端だとしっぱいしそうな感じがします。次の改訂に期待しますが小学英語とのうまいことやってほしいですね。

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