TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

大仏を見せるタイミングや広島への修学旅行

 恐らく、奈良県の小学校は1年~3年くらいの間に遠足で大仏を見に行くと思われます。実際、私も小3だったと記憶しています。小学校の低学年ではもちろん歴史は学んでいません。大仏がいつの時代のものか何のためのものかは知りませんし、にわかに教えても、そうそう理解できるものではないでしょう。ですから、大仏を見て思うことは「でかい」程度のことでしょうね。当然、強烈な印象が残るでしょうし、下手すると恐怖さえ感じる生徒がいるかもしれません。でも、それだけではもったいですよね。この学習機会をもっと活かすべきだと思うのですよ。しかし、年齢が年齢ですから限界があるのです。ですから、大仏を見るのは様々ことが理解できる高学年になってからではいいのではないと思います。できれば、歴史を学ぶタイミングであれば学習効果がぐんと上がるのではないかと思うのですよね。小6であればかなり学力もついており、理解力も増していますからね。小学校低学年で大仏を見る狙いは何でしょうか…もしかして、毎年行ってるからでしょうか…。それやったら驚きます。

 さて、関連してもう一つ気になることがあります。それは小6の修学旅行の行き先が「広島」であることですね。私のときは広島ではないのですが、私の少し下の学年から「広島」になったと思います。以降、ずっと広島だと思うのですが、これって適切なのでしょうか。もちろん、背景には平和学習があります。その一環として「広島」を訪れることは決して悪くはないですよね。平和学習も否定するつもりはありません。でも、何十年も同じということに疑問を感じます。時代はどんどん変わります。教育だって驚くほど変化してしています。価値観も多様化し、平和学習のあり方も変化することはおかしくないでしょう。絶え間ない進化発展のなかでよりよいものも生まれるはずですからね。30年以上も同じというのは疑問でしかないわけですよ。毎年いろいろ検討した結果、やっぱり「広島」という結論であればもちろん構いません。「去年も広島だったから今年も広島、だから来年も広島」という考え方なら教育者としてはアウトではないでしょうか。思考が停止してしまっては良い教育はでいないでしょう。

 まあ、とは言っても、恐らく既得権益者が力を持っているという背景もありそうですけどね。

 

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