TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

授業中にノートを取る理由が分かるかどうか

 授業でノートを取ることの理由は、当然、後の家庭学習で使うからです。復習をするとき、宿題をするとき、テスト勉強をするときに使います。しかし、このノートを活用する生徒は少ないのです。これはもう成績によるのですが、上位を目指す生徒とそうでない生徒で結構くっきりと分かれます。偏差値60を超える生徒はノートを中心とした学習をします。言うまでもなく授業で取ったノートは重要なポイントばかりですからね。解放の手順、その時の注意事項、問題の目のつけどころ、やってはいけない事…いろいろなことが書かれているのです。また、塾の授業の場合は特にそうですが、市販の参考書には書いていない事、その先生独自の切り口、や着眼点が書かれているのです。たいへん分かりやすい重要なものなのです。できる生徒はそんな大事なノートを無駄にはしません。でも、残念ながらその価値が分からない生徒がいるのですよ。だいたい、偏差値60を下回りだすと、この授業ノートの価値に気が付かない生徒が増えるのです。下手するとノートを取ったことさえ忘れていますよね。授業で復習をするときは、できる生徒はノートを繰ります。過去のページを繰って書いたページを探すのです。既に書いてあれば、同じことを書き写す必要はないですからね。抜け目もなく効率もいいのです。

 ノートを取るのは後で活用するためというのは当然のことです。後で活用しないのら、ノートを取った意味がありません。意味のない行動をしていることになるのです。もしかすると、叱られるからノートを取っていると思っている生徒がいるかもしれませんね。実はこういったこともちゃんと教えてあげないといけないのです。

 あらゆる行動には目的や理由がつきものです。塾に通うのは親に言われるからではなく、学力を身につけるためであり、高校入試を突破する実力をつけるという目的があるからです。そういった理由や目的が明らかになり、受け入れることができるようになると、論理的に物事が考え行動ができるようになるのです。(問題は受け入れることができるかです、わかっていてもやりたくないと、幼い子どもは思いますからね)徐々に筋道の通った思考になっていくのですよ。すると無駄が無くなります、効率もよくなります。当然、高度な思考が求められる問題にも対応できるようになります。高校に入ってから伸びるかどうかは、ここなのですよ。勉強量も大事です。出会う先生ももちろん大事。でも、肝心の自分の思考が論理的でないと伸びないのです。

 

f:id:kuri2013:20160322131023p:plain

進学塾teTsu/奈良市富雄/0742-51-6400