TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

先生側からみた良い塾・悪い塾

先生側から見た良い塾、悪い塾については挙げればきりがありませんが、次の2点に絞り込むことができます。もちろん、一側面、一意見ですから絶対的なものではありません。

 

良い塾は

 ①教材や本がたくさんある

 ②生徒や指導法に関する話題が多い

 

①は先生が教材研究をどれくらいしているかということ、生徒にどれほどの教材を提供しているかということが現れています。教務を第一に考えると教材や本は自然と増えるものです。年々増えていき本棚は直ぐにいっぱいになりますね。中には教材に直接関係のない本も小説などもたくさんあります。生徒が自由に読めるライブラリーが豊富な塾もありますよね。生徒が短い休み時間やお迎えを待つ間に読んでいるのですよね。

 

②は授業前、授業後の先生同士の会話です。一人でやっておられる塾は無理ですが、少なくとも二人以上でやっているのであれば、先生の会話の大半が生徒の話題になるものです。A君は宿題を忘れたとか、B君は授業中いい感じだった、とか、Cさんは最近部活で勉強不足とか、Dさんは最近数学が調子いいとか…こんなことを言いながら、次の生徒対応を考えたり、授業の仕掛けを考えたりするものです。そして、この話が最も面白いのですよね。先生業の楽しさのひとつがこの部分なのですよ。そして、あとは教科の話です。別の教科の先生にでも、自分の指導教科の指導法を話して意見を求めたり、うまくいった導入法を披露したり、あるいは失敗を告白したりと、また時には全教科に関する指導技術を共有したりなど…これも勉強になるし、また楽しいことなのですよ。時間はあっという間に過ぎ去ります。

 

 一方、悪い塾はこの①も②もありませんね。大きな塾で①をケチる塾は最悪ですけど、意外に多いでしょうね。教材よりも広告に金を使うという方針ですからね。②に関しては先生の会話がほとんど無いという恐ろしいところもあるかもしれませんが、「生徒の話ではなく生徒数」の話、「だれがどこに合格した話ではなく、合格者数」の話が中心の大きな塾は多いですよ、たぶん。

 

 この2点はあくまでも先生側の視点ですが、生徒や保護者からでも気がつくところだと思います。先生も生徒も自分の塾の本質を理解しておきたいものです。

 

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