TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

好きなものから学ぶこと

 昔、昔、私が中学生の頃、(約35,年前です)田原俊彦の「君に薔薇薔薇…という感じ」という歌が大流行した時期がありました。奇妙なタイトルに思えるかもしれませんが、これくらいは驚きませんね。他にももっと奇抜なのがありましたからね。なんか本当にこの時代(70年代後半~80年代)の歌謡曲って妙なタイトルの歌が多かったですね。タイトルでいかに惹きつけ話題になるかというのがポイントだったのでしょうね。

 さて、この曲が流行った時、私の隣の席の女子が「『ばら』って漢字で書ける?私かけんねん。ほら」と言ったことがあったのです。その女子はトシちゃん(田原俊彦)ファンだったのですよ。今ほどではないですが、文具にステッカーを貼ったり持ち物でファンであることを示していましたね。私はトシちゃんはどうでも良かったのですが、薔薇を漢字で書いたことに驚き今でも覚えているのです。この女子はとにかく、トシちゃんが大好きで、全てを知りたいと思ってたのですよね。片っ端から情報を集めたり、歌の歌詞も完璧に覚えて、ファンであることを楽しんでいたのですよ。もちろん、当時はインターネットなどは無いですから、情報源はテレビと雑誌でした。「明星」とか「平凡」といった雑誌が大流行でしたね。こういう女子は多かったです。しかし、今思えば、私もよく似た傾向があったのですよね。私はYMOが大好きで、小6くらいの頃から夢中になっていました。(いまだに聞いていますけど)だから、YMOの正式名称のYellow Magic Orchestraのスペルを小6のときに覚えてましたし、代表曲テクノポリス(Technopolice)、ライディーン(Rydeen)などのスペルを小6のときには覚えていたのですよ。そしてレコードジャケットに書いてあるYMOやメンバーの紹介を何度も何度も暗唱できるほど読みこんでいました。そして知らないうちにいろいろな言葉や漢字を覚えてましたね。当時はそういった「のめり込み」が普通だったような気がしますね。

 勉強は学校や塾で机に向かってするだけではありません。こういう好きなものから学ぶことはむしろ大事ではないかと思いますね。

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