TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「漢字が苦手」は漢字が苦手だけでは済まない

 小学生の間は多少漢字が苦手でもなんとかごまかしは効きますが、中学生以上になると、漢字が苦手、漢字ができないと、学力全体に大きな影響が出てきます。新しい学習内容の理解や定着がたいへん困難になるものです。特に、社会や理科では苦労するでしょう。中学生以上になると理科・社会もけっこう専門的になりますからね、用語そのものがかなり難しく、漢字の意味を理解していないと覚えることができません。例えば、「尊皇攘夷」と言う言葉がありますが、幕末の歴史を学ぶとき、この言葉を避けることができません。「尊王」までは良いのですが、「攘夷」は難しいですよね。「攘」は退ける、「夷」外国人を卑しんだ表現。ですから、外国人の排斥を意味しているのですよね。こんな調子ですから漢字が苦手とか、分からないはでは、肝心のことが頭に入りません。もちろん、「攘夷」の意味を最初からは知らないでしょうが、覚える前に「攘夷」とはどういう意味かを考えられるようになっておくべきなのです。漢字に対する意識が高いと何でもないことです。

 このように専門性が高くなればなるほど漢字の理解が重要になります。高度な知識の背景には漢字の理解が大変重要になるのは言うまでもないのです。小学生の間は読解力を心配する前に、漢字をとことんやっておくべきだと思います。これほどの意味のある種まきは無いのです。

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