TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

褒めること

 子供を褒めるのは難しい。何を褒めてやればよいかわからない時がある。せっかく褒めてやろうと思っても、それを帳消しにしてしまうような悪い点があると褒めることができない。我が子の場合は冷静に客観的に評価をすることは難しく、ついつい感情的になることも多い。また、下手に褒めると調子に乗ってしまうことを危惧する人もいるだろう。

 子供は褒めて欲しいのである。いや誰でもそうだ。褒められて嬉しくない人はいないし、褒められてやる気を失うような変わった人もまずいない。だから褒めてやるべきなのである。しかし、根拠が無い称賛は意味が無い。子供自身が何について褒められているのか、何が良くて評価されているのかがわからないとダメである。そこで失敗すると信頼を損ねてしまうのである。

 では、子供を褒めるためにどうすれば良いか?褒めるためのネタが必要である。ということは、当然子供のことを知らないといけない。子供と常に関わり良い変化を見つけてやらなければならないのである。時にはじっくりと観察することも必要だ。これは大変なんだけど、最も大事なことだ。親は皆忙しいが、これを怠ってはいけない。時には夫婦間や親戚で情報交換もして褒めるネタを探すことも必要だ。これを面倒くさいと思ってしまうと、子供を知ることはできないのだ。益々、親子の間の溝も深まり、ぎくしゃくするのある。

 さて、褒めるネタを手に入れてもやっぱり忙しくて、なかなか子供と接点を持てない人や、なんか照れくさくて難しいと思う人もいるだろう。そういう時は間接的で良い。子供が携帯電話を持っているのなら、メールやラインでもいいと思う。こういうものは言葉が残るので効果が長続きする可能性もある。携帯電話が使えなければ、妻や夫に頼めばよい。場合によっては祖父母の協力もいいだろう。「お父さんが、◯◯につて褒めてたよ」などと母から聞くのも悪くはないのである。特に本当に忙しい父であれば、効果が高いと思う。

 褒めるということは難しいけど、褒めるために努力することで親子間の教育のレベルがどんどん深まると思う。

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進学塾teTsu/塾長栗本博也

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