TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「全て選びなさい」とあるけど解答は1つ・・・

 10の選択肢があり、問題の指示は「当てはまるものを全て選びなさい」と書いていあるのに、実際の解答は1つしかありません。

 

 これは実際に出題された中間テストの問題なのです。たいへん難しいですよね。解答が1つしかないことが分かっていたとしても、10の中から1つだけ選びだすのはたいへんな難易度なのに、いくつあるか分からない。でも、問題の指示を見るかぎり解答は1つではありません。どれだろうかと考えるうちにどんどん時間が過ぎ去ります。基本的に、この手の問題は後回しにするべきなのですが、試験慣れしていない生徒は時間を浪費してしまいます。この問題が最後にあればまだいいのですが、真ん中に組み込まれているともう、たいへんです。大きな失敗をしでかす生徒が増えるでしょうね。実際この問題も真ん中くらいにありました。

 さあ、みなさんこれを読んでどんなことを思いますか?

いろんなことが見えてきますよね。先生の考えや性格、またこの問題が通過する学校の状況など、定期考査というものをどうとらえているのかがよく分かるのですよ。この問題については、批判する人も評価する人もいるでしょうが、大事なことは、何が出題されるか、どのように出題されるかはわからないということです。出題される試験の問題は、自分が経験した問題ばかりとは限りません。驚くような切り口で見たこともない問題が登場する可能性があるのです。ですから、大事な入試までに本当にいろいろな問題を経験しておくべきなのです。そして、万一に備えて深く広く勉強をしておくべきということが大事なのです。完璧に理解できていれば、この問題でも迷わずに1つだけ選ぶことができたのでしょう。作成者の言いたいことはそういうことだと思います。

 それでも、この問題はおかしいですね。「全て選べ」と書いたのですから、複数の解答を用意しおくべきだったのです。

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