TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

上には上があることを…

 今中2の英語では受動態を学習しているが、まずまずの定着と理解が見られるところまできたのだが、先日の授業で少し時間があったので進行形の受動態を教えてあげた。He is washing his car.を受動態に変換させてみた。解答はHIs car is being washed by him.となるが、もちろん高校内容なので、できるわけないが、ヒントを少し出してやると一人の生徒がbeingという単語を口にした。なかなか利口である。初めての問題なので、できないのは当然であるあるが、どうなるのかを考えることは大変大事である。しっかりと悩み考えた後で解答を知れば納得や理解も深くなるものである。そして、このレベルは初見ではレベルが高く感じるが、知ってしまった二度目以降の難易度は一気に下がる。

 さて、こういうことをやると批判をする人が必ずいる。「試験に出ないことを教えても仕方がない…」「それは今は必要ないでしょう…」「時間の無駄です…」という具合である。しかし、である。今必要でなくてもいつか役立つことは多い。一度経験しておけば二度目の学習時には定着度は上がる。特に英語は「早かれ遅かれ…」と言う部分はある。別に高校で学習することを中学生が知っていても困ることはない。(もちろん、現時点で知らない方が都合の良いこともある)そういうものである。そして大事なのはこういうことを教えることで、常に「上には上がある」ということを意識させることなのである。その意識ができることで、今学習していることが基本的なことであることも認識でいるし、こんなレベルで悩んでいる場合ではないと思えるのである。

 だいたい、試験に出ることばかりを教えていては授業は成立しないし、理解を深めるためにはあらゆる情報を利用しないといけない。そのような情報は直接試験には出ないものが多い。そして、もちろん学習する時期は大事だが、ある程度の順序を踏まえて見通しがついていれば、多少早く教えても構わない。但し、教える側が大局的にその科目を捉え得ている必要がある。

 進行形の受動態を教えているときの生徒は結構楽しそうだったのが印象的である。

 

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