親御さんが辞書を気にしているのにもかかわらず、先生の方が無関心というか、よく知らない先生がいる。先生が文系か理系かにによっても辞書に対する認識も異なってる。また、学校や塾自身が辞書の使用に対する方針がないのである。当然、辞書を買うように言われないし、尋ねても的確な回答が帰ってこなかったりすることも珍しくない。辞書なんてどれでも同じだと思っている先生もいるだろう。一般の人はそれでもいいが、専門家の発言であれば少し物足りないというか、残念である。気にする親御さんの気持ちをもっと理解してあげるべきである。
ところで、小学校の卒業記念品として英和辞書が配られているところがあるが、どうやら全域ではないようだ。しかし、小学校で英語が正式な科目でとして扱われると、この記念品は少しぼけた感じが否めなくなる。この風習もそのうち消えるかもしれない。(ちなみに、私はこのプレゼントが好きだったが)
さて、主題に戻る。今日は英和辞典のお勧めを紹介したい。
いろんな英和辞書があるが、小学生や中1にはもちろん入門用の辞書が良い。いわゆる「ジュニア〇〇英和辞典」というものである。この「ジュニア」とつくのがこの入門用となる。辞書にもよるが収録語数は10000語程度である。従って、実際は中学生の間はこのジュニア辞書でも通用するはずなのだが、最近の教科書の語彙レベルが高くなっているので、探している語が見つからないこともある。だから中3になったら使いにくくなる可能性があるし、実際受験勉強には対応しきれないのである。そうなると、中3からは大きめの辞書(4万~6万語スケール)を使うか、思い切って電子辞書にすればよい。(私の塾では中3生のほとんどが電子辞書を持ってる。)
では、そのジュニア辞書では何が良いのだろうか…いくつかのポイントを挙げよう。
ポイント①「見やすいこと」
当たり前であるが、これが最も重要。
そして、辞書によってかなり異なるところだ。
ポイント②「イラストが美しく充実している」
これもかなり大事、文字だけで理解するには厳しい年ごろである。
美しいイラストがある方が良い。楽しく感じられるしね。
ポイント③「解説やコラムの充実」
子供が気になることや興味をひくことがきっちり書かれていることが大事。
たとえば、bigとlargeの違い、またはshopとstoreの違いなど。
ポイント④「付録の充実」
いわゆる巻頭や巻末の付録である。美しいイラストや写真や興味を弾く話題がどれだけ盛り込まれているかが大事。これも辞書によってかなり差がある。
ポイント⑤「CDの添付」
CDが添付されいると、アルファベットや単語の発音の解説があったり、英語の歌ががたくさん収録されている。なくてもいいが悪いものではない。
チェック項目は主にこの5点となる。これらに留意して実際に手に取ってみてもらえば良いものが見つかるでしょう。
私としてのお勧めはGakkenの「ジュニアアンカー英和辞典」である。この5つのチェックポイントをバランスよく満たしている。尚、和英辞典の必要性を尋ねられますが、別になくても支障はないが、あるにこしたことはない。そういう場合には和英と英和の合本もある。
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