TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

「灰赤紫」っていう色を知っていますか

 子供の頃、使っていたクレヨンかクレパスかは忘れたが、その中に「灰赤紫」という名前の色があった。あまりにも印象的な名前だったので、すぐに覚えてしまった。特に好きな色というわけでもなかったが、強烈に心に残ったのである。確かケースの右端にあった記憶があるが定かではない。そんな色のことを先日、どういうわけかふと思いだした。

 さて、今日の小学生総合の授業でその「灰赤紫」を生徒に尋ねてみたがどうやら知らなかった。昔とはクレヨンの色の構成がかわってしまったのか、たまたま出会っていないだけかは定かではないが、誰も知らなかった。しかし、生徒たちも初めて聞いたこの「灰赤紫」とう名称には強いインパクトを受けたようでざわついていた。というわけでプロジェクターで見せてあげたのだが、見ればすぐに分かる。「くすんだピンク」である。それほど馴染のない色ではない。着物などに見られるたいへん落ち着いた上品な色である。他にも、臙脂色、鶯色、瑠璃色、琥珀色、セピア色なども扱ったが、鶯色がどうも馴染のない感じだった。臙脂は最初読めなくて困っていたが、読み方が分かると「なるほど」といった様子であった。それにしても、本当にいろんな色がありますねえ。

  今日の授業ではこんな感じで色をテーマにやってみた。色は身近なだけに子供にとってもとっつきやすく、たいへん盛り上がった。

 それにしても、色は驚くほど奥が深く自分自身も教材研究をしながら随分と勉強になった。あと2回くらいは授業で扱っても良いくらいである。

 

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