TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

違いが分かるということ

 知識を身につける上で最も大切なことは「区別と分類」であることは言うまでもない。よく似ているものの違いをとらえ、「これはこれ」、「あれはあれ」とグループ分けをしたり、似ているが全く違うことを理解して覚えることが大事である。この分類ができるといわゆる「丸暗記」ではなくなる。違いが明らかになることで記憶は強固になり、わすれにくくなる。同時に各知識が繋がりやすくもなる。使える知識になるのである。だからこの区別や分類を面倒に思ってはいけないのである。

 区別・分類の最も分かりやすいものが英語や国語の品詞である。easyは形容詞(容易い・簡単な)easilyは副詞(容易く・簡単に)となる。英語の場合、形容詞にlyを加えて副詞を作ることはよく知られたことである。ただこれだけのことだが、生徒にとっては面倒というかややこしいようだ。国語よりもはるかに簡単だと思うが…とにかくこういうことを全ての教科において意識して欲しものである。

 昔コーヒーのCMで「違いが分かる男のゴールドブレンド」というコピーがあった。「ゴールドブレンドは他のコーヒーと違ってうまいコーヒーだ」といことを言いたかったのだろう。でも、「違いがわかる」ことは生きていく上でたいへん重要なことである。私たちは日々何かを選ぶとき常に比較をしてより良い方を手にする。常に違いを見つけては評価を下し、自分に適したものを選ぶのである。違いが分かると言うことは良いものを選ぶことができるということであり、生きる力の一つである。日々の学習で違いを見つけ区別・分類することは、この生きる力に繋がっているということを心得ておきたいものである。

 ところで、どうでもいいことなのだが、私は子供の頃は車が大好きで名前の知らない車はなかった程である。小3の頃には街で見かける車の名前は全てを知っていた。更には乗用車だけでなく、軽トラックやトラックの名前まで覚えていたのだ。かなりのオタクぶりである。そのために常に車を観察した。識別する上で最も大切なフロントマスクやリアビューはもちろん、サイドビューのラインやホイールのデザイン、更にはミラーの形状などを片っ端から観察したものだ。だから、誰に教えられることもなく極めて難易度の高い日産セドリックとグロリアの識別が容易にできたのだ。(特に430型は難しかった。ちなみに、カローラとスプリンターを見分けることは簡単だった。)この識別する力というか観察眼はもちろん今でも生きていて、何かと役立つ。今の子供であれば、ポケモンの進化をきっちり覚えていることとさほど変わらないと思う。

 今日は思いつくままダラダラと書いてしまった。お付き合いありがとうございます。

 

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