TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

北原白秋「五十音」

 この詩をリズミカルにある程度の速さで詰まらずに音読することはかなり難しい。結構な集中力が求められる。(大人でも失敗します)だから、失敗せずに一気に読めるとたいへん気持ち良い。

 昨日、小学生にこの詩を音読させた。最初は何ヶ所かつまったり、読み違いがあるのだけれど、何度か練習しているうちに、全員がきれいに読めるようになった。生徒はこういう活動が好きである。驚くほど集中し熱心に音読する。そして、上達することがすぐに実感できるので、よけいに楽しく感じるのでしょうね。

 

北原白秋「五十音」

水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。   (あめんぼ あかいな アイウエオ)
浮藻に子蝦もおよいでる。       (うきもに こえびも およいでる)
柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。 (かきのき くりのき カキクケコ)
啄木鳥こつこつ、枯れけやき。     (きつつき こつこつ かれけやき)
大角豆に酸をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。(ささげに すをかけ サシスセソ)
その魚浅瀬で刺しました。       (そのうお あさせで さしました)
立ちましょ、喇叭で、タ、チ、ツ、テ、ト。(たちましょ らっぱで タチツテト)
トテトテタッタと飛び立った。     (トテトテ タッタと とびたった)
蛞蝓のろのろ、ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ。  (なめくじ のろのろ ナニヌネノ)
納戸にぬめって、なにねばる。     (なんどに ぬめって なにねばる)
鳩ぽっぽ、ほろほろ。ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。(はとぽっぽ ほろほろ ハヒフヘホ)

日向のお部屋にや笛を吹く。      (ひなたの おへやにゃ ふえをふく)
蝸牛、螺旋巻、マ、ミ、ム、メ、モ。  (まいまい ねじまき マミムメモ)
梅の実落ちても見もしまい。      (うめのみ おちても みもしまい)
焼栗、ゆで栗。ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。  (やきぐり ゆでぐり ヤイユエヨ)
山田に灯のつく宵の家。        (やまだに ひのつく よいのいえ)
雷鳥は寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。  (らいちょうは さむかろ ラリルレロ)
蓮花が咲いたら、瑠璃の鳥。      (れんげが さいたら るりのとり)
わいわい、わっしょい。ワ、ヰ、ウ、ヱ、ヲ。(わいわい わっしょい ワヰウエヲ)
植木屋、井戸換へ、お祭りだ。     (うえきや いどがえ おまつりだ)

 

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