TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

文具にこだわりを持つ

 腕のいい職人は様々なこだわりを持っている。特に自分が使う道具は選りすぐられた、自分に合ったものである。何でもいいというわけではない。そこにはきっちりとしたこだわりがあるものだ。手術の天才である無免許医のブラックジャックが使うメスも特別な人に作ってもらった唯一無二の代物だった。道具にこだわりを持つからいい仕事ができるのか、いい仕事をするから自然とこだわりが生まれるのかは分からないが、このようなこだわりは大変重要だと思う。ちなみに、進学塾teTsuのホワイトボードはかなりいいものを入れてある。とても書きやすく、反射も少ない。うちのホワイトボードで慣れてしまうと、安物のホワイトボードでは書けなくなるだろう。

 

 さて、勉強をする上でも文具は大切だ。いい勉強をするためには文具にはこだわるべきである。勉強のできる子は腕の良い職人と同じで、それなりのこだわりを持っているものである。一方できない生徒は文具に対するこだわりは少ない。こだわりがあっても、文具本来の機能に対するものではなく、デザインや装飾に対するこだわりである。残念ながら意味がない。どうでも良いこだわりである。

 では、こだわるべきポイントはどこか。大事なのは2点。まずは「ペン類」である。やっぱり、物によって書き味が全くことなる。これは高価なものがいいというわけではない。高価なものでも使いにくい物も多い。100円均一の品物でもぴったり合うものがある。自分の手になじむもの、持ちやすく書きやすいものが良い。そして長時間の勉強に耐えるものであればよい。そして、もう一つこだわるべきは「消しゴム」である。日本なのに、意外と消えにくい消しゴムある。この消えない消しゴムほど勉強のリズムを崩すものはない。(ちなみに、「消えない消しゴム」は私の三大嫌いなものの1つである。他の2つは、「遅い車」と「吸わない掃除機」です。どうでもいいですが。)しっかり消えないと、結構な割合でやる気を奪ってしまう。いやになってしまうのである。特に、100均で6個とか8個とかセットになっている消しゴムは、はずれが多い。お勧めしません。やはり、多少高価でもいいものを買っておくべきでしょう。

 

 今日の中1と中2の授業でこういったことを話すと、かなり反応がよかった。子供なりに様々なこだわりがあるようである。できる生徒の要素があるということで嬉しく思う。そのこだわりを正常進化させていい勉強に結び付けて欲しいもんである。