TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

小さな塾の大技

 ようやく期末考査も終わろうとしています。毎年ですが、高校入試と並行でやっていく3学期の期末対策は本当にたいへんです。まあ、なんとか、乗り越えようとしているところです。しかし、地元中が学級閉鎖などで試験が延期になったので、対策期間が伸びてしましました。5年ほど前にも同じことがありましたが、タイミングが狂い失敗することもあるので心配です。

 

 さて、既に期末対策が終わっている中学校もあり、運営がたいへん難しいです。大きな塾は複数のクラスがあるので、対応は楽ですが、個人塾はたいてい一クラスです。普段は別に支障を感じませんが、こういう時は正直困りますね。でも、自分の塾内で完結すればいいので、少しアイディアを出せば大きな塾にはできないことも可能です。もちろん、新しい発見もありますしね。

 

 例えば、こういう時、私の塾では既に終わった中1.中2を合同で授業をします。理解度や達成度の違う生徒を1クラスにするだけでも不安を感じるでしょう。ましてや、別の学年を一つにまとめるって、一般的には無理だと思われるとことだ思います。しかし、教科や学習内容によっては十分可能なのです。社会なんかその典型と言えるでしょう。地理や歴史を中1と中2が一緒に学んでも全く問題はありません。むしろ、刺激があっていいくらいでしょう。もちろん、細心の注意は払いますよ。大胆なことをするときは、同時に普段より慎重にいろんなことを考えます。

 

 今日も、久しぶりに中1中2の合同授業となりました。今日は国語と英語を合同でやりました。「ええっ、英語?」て言う声が聞こえてきそうですね。そうです。英語をやりまそた。中1と中2はあまりにも学力差があり、文法も長文もできません。では、何をしたのか?単語です。「発音とスペルの関係」を教えこみました。(残念ながら、これをいい加減に扱っている塾が意外にあるのです)これがいい加減だと、なかなか単語を覚えられないし、すぐに忘れるし、発音もでたらめになるし、たくさんの単語を覚える上でマイナス要因となってしまいます。逆にわかっているとある一定のところを過ぎると、すいすい暗記できるようになるものです。中1も3学期ですから既にたくさんの単語を学習し語彙力も高くなりつつある時期なので、タイミングがちょうどいいのです。中2も今までの単語を振り返ることになり、どちらの学年にも大きなメリットがありました。中1も中2もまずまずの反応で、別学年が混ざっていると思えない感じで授業ができました。後半は時間があまったので英語のことわざを紹介しながら、様々な教えを説いておきました。

 

 当たり前のことを当たり前のようにやっていても、何も面白くないですし、進歩がありません。特に授業というものは冒険しにくいものだと思います。今までの経験に基づく固定観念が邪魔をしてしまい、無難な方に進みがちです。でも、それでは何も生まれないし、面白くありません。先生が面白くないと生徒は面白くないのです。だんだん、つまらない授業になっていくでしょう。個人塾だからこそそうなってはいけないのです。さあ、今度の大技を考えたいと思います。

 

 

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