TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

hatもhutも日本人には同じ

 少し前のことだが、ツイッター上で、hatとhutが話題になっていた。カー用品を扱うイエローハット宅配ピザピザハットにハットつながりで8月10日に一緒に記念日を作ろうと持ちかけたらしい。最近、こういう記念日は多くて、そんな風に思うのも自然なことだろう。しかし、しばらくして、問題が発覚。実は、イエローハットピザハットのハットは違ったのだ。イエローハットのハットは「hat」(帽子)一方、ピザハットのハットは「hut」(小屋)だったのだ。カタカナで書いたら同じだし、発音も日本語は「ハット」しかないから普通は分からない。hatのaは「ア」と「エ」の中間音(ǽ)で、hutのuは日本語とほぼ同じ「ア」だから全然違ったのだ。その後の顛末はどうなったかは知らないが誠にややこしい。

 

 昨日、高2の英語の授業で長文を読んでいるとこのhutが登場した。和訳をさせるていると、to find a small hut というフレーズがあって見事に引っかかったのだが、次にthe door of the hutというフレーズが出てきて、「あ、小屋の方や」と気が付いた。これで気が付いてくれたのでうちの生徒はまだまともである。

 

 さて、英語学習にはこういったややこしいものが非常に多い。fanとfunもその一つ。fanは扇風機や扇などの風を送るものを意味し、funは楽しみという抽象名詞だから意味は全くことなる。他にもquit quet quite、thought through though, these three there、など挙げればきりがない。この勘違いは一般的には無理もないと言えば無理もない。外国人だって、「間・聞・問」などは非常に難しく誰だって苦労するはずだ。日本人にとって英語は全然違う言語だ。それを学習するだけでも大変なのに、こんなややこしいスペリングをバシッと区別するには相当な力が要る。

 まあでも、しかし、英語とはそういうものだ。それを念頭に学習の工夫をすればいいのである。次の対戦相手が強ければ必死に練習するよように、相手に合わせて自分の取り組みを変えることは重要だ。こういう問題に対する正攻法は発音でしっかりと覚えることであり、スペルと発音を結び付けることである。というかこれができないと普通に単語暗記するだけでも非常にもしんどいし、英語を習得などは不可能である。quitはクイット、quietはクワイエット、quiteはクワイトと言う具合にスペルと音に繋がりがあることがわかる。もちろん、ここを抑えれば見間違うことはたまにあっても混乱はない。あらかじめ備えればいいだけの話だ。それを怠ると混乱しかない。そして、嫌になって勉強をしなくなってしまう。日本人の英語学習の弱点はここにもるのだ。

 それにしても日本人に英語はしんどいのは否定できない。

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