TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

ミスをなくし高得点に結びつける勉強法

 テスト本番でのミスや失敗はそれまでの試験勉強に原因があるのは言うまでもない。テスト勉強時に間違えた問題をきっちりと理解するまでやり直しをしておかなければ、本番で確実に同じ間違いを犯す。テスト勉強時に時間を計って問題を解いていないと、本番で時間配分ミスを犯すのも当然だ。ただでさえ、テストは緊張したり焦りがあって保有する力を100パーセント発揮はできない。にもかかわらず、勉強の完成度が80パーセント程度で終わっていれば、高得点など取れるわけがない。だから、試験勉強の精度をできるだけ高いレベルにしておくべきだし、曖昧な問題やできない問題はできるだけつぶしておくべきなのである。それをせずに勉強をしたとは言えない。

 

 さて、テスト勉強で気になるのはワークなどの問題集のやり方である。これが高得点を取る生徒とそうでない生徒では相当異なる。チェックポイントは次の点。

 

   ①答え合わせのタイミング

 ②丸付けのやり方

 ③やり直しのタイミング

 ④解説の活用

 ⑤2周目・3周目

 

 できる生徒とどうでない生徒を決定づけるのが①の答え合わせのタイミングだ。できない生徒の中には答え合わせをやらない生徒がいる。やっても、10ページ以上解いてから答え合わせをしたり、数日後に答え合わせをしたりする生徒もいる。これでは問題集を解いた意味はどこにもない。これこそが無駄なのである。答え合わせは短いスパンで問題を解いた直後にするのが最も良い。だから、苦手な生徒は大問毎でやればいいし、得意な生徒でも1,2ページ毎に答え合わせをするべきである。特に教科書準拠の問題集は同じような問題を繰り返すように作られているので、こまめに答え合わせをした方が理解度は高まり定着度が圧倒的に高くなる。その特性を無視して10ページ以上も答え合わせをしないのは相当効率が悪い。

 

 次に気を付けたいのが、答え合わせの仕方だ。何を言っているのだろうかと思われる方もいるだろう。実は単に〇✖をつければいいというものではない。例えば、正解したとしても、その正解に確信があったのか自信があったのか、それともたまたま正解したのかは様々である。それを全部同じ正解としていいのだろうか…。正解扱いにするとその問題はやり直しの対象からは外れてしまい放置される。そして、同じような出題があると、テスト本番で間違えてしまう。そんなことは頻繁に起きている。これに気が付いていな生徒は標準レベルの生徒に多い。実に多くいる。ではどうするか、色を変えて丸をつければいい。自信があれば赤、自信がなければオレンジ、たまたま正解したのなら紫、という具合。別に色は自分で決めればいい。面倒くさいが相当学習の精度は上がる。✖も同様にしてもいいがあまりに煩雑になると逆効果になる可能性もあるのでお勧めはしない。

 

 次はやり直しのタイミング。答え合わせの時にある程度確認しておいて、やり直しはしばらくしてからで良い。問題を解いた直後にやり直しをすると覚えているのでダメだ。最低でも4、5時間後、できれば翌日以降にやり直しをしたいものだ。解いた直後にやり直しをする生徒は意外にいるが、できない生徒に多い。やり直しをしたという事実を残しているだけである。

 

 解説は正解・不正解にかかわらずしっかりと読むべきである。大したことを書いていない場合もあるが、決して無駄にはならない。知識の漏れていることを確認できたり、自分の認識の甘いところを補うこともできる。解説を読んで理解を深める勉強を中学生のうちから慣れておかなければ。高校生になってからは参考書を読んで勉強をすることはできない。

 

 ワークや問題集を何周もすることが素晴らしいと主張する人がいる。全否定はしないが、何周もすれば覚えてしまうので意味はない。もちろん、覚えてしまってもいい教科や単元はあるが、全部が全部そうではない。だから、やみくもに何周もするという方法はお勧めしない。内容を見てしっかりと考えたいものだ。それでも、2周目3周目に入りたいのなら弱点問題に特化するべきだと思うし、あるいは1回目とは時間設定を短くしたり、完全に同じやり方で進めない方が良い。私は同じ問題集はやっても2周目までで十分だと思う。3周目に入るのであれば別の問題集をやる方がいいだろう。

 

 ということで、この5点を意識してやってもらえれば、ミスは激減し、結構得点が上がると思います。早速中間テストの勉強に活かしてください。

f:id:kuri2013:20180629222141p:plain

進学塾TETSU/奈良市鳥見町/とりみ通り

現在、新入生募集しています。